生物選択のみなさんは一問一答形式の本を使っているでしょうか?
もちろん使ってない人も多いとは思いますが、とりあえず生物は暗記だから使っている!という人から、過去問演習で知識問題を落としがちだから補強で使っている!という人まで様々な使い方があると思います。
今回は、そんな生物・生物基礎の一問一答についてメリット・デメリットから東大生のおすすめする使い方&書籍までを一挙にご紹介したいと思います。
生物選択ではあるけど一問一答を使おうか迷っている人や、いま生物・生物基礎の一問一答を使っているけど、どう使えばいいのか分からないという人などに特に読んでほしい記事となっています。
それではいきましょう。
・東大の理系学生が執筆
・理科の選択科目はもちろん生物
・東大首席など100人以上の東大生に勉強法をインタビュー
生物・生物基礎の一問一答をおすすめしたい人
まずは「どんな層が一問一答を使うべきなのか」ということですが、ざっくり言えば
が使うべきだと思います。
というのも一問一答では、(当たり前ですが)生物用語の知識を単体で覚えると言う形式になっているため、後述するメリット・デメリットにも関わってきますが、知識を覚える速さの点では一番良いものとなります。
選択問題ですし、そこまで深く生物の内容を問われることはないでしょうから、一問一答が十分力を発揮できるはずです。
理系生物では、国公立大学で特にそうですが、知識だけでは太刀打ちできず、その知識がどのようなものでどのような関係性をもって成り立っているのかという問われ方が多いものですから、一問一答だけでは対処できません。
ただ、生物を始めたてで何も分からない人にとっては、教科書で覚えろと言われてもなかなか難しいものがあるとは思いますので、導入として一問一答で生物の知識を頭に入れてから教科書に取り組むという人がいても良いと思いますので、このような層にも是非使っていただきたいですね。
特に使わなくていいなと思うのが、理系生物選択で、ある程度知識を蓄えたのに過去問演習などで知識を間違えたからといって安易に一問一答に手を出す層です。
こちらに何故おすすめできないかというと、間違えた理由の分析が甘いと言わざるを得ないからです。理系生物では、その知識が生物の流れの中でどのような役割で、他とどのようにつながっているかが重要なわけです。それなのに一問一答で知識だけを頭に入れたところで、他の知識との関係性は身につかないわけですから、同じミスを繰り返してしまう可能性が高いです。
単に教科書を、知識を覚えるためのツールとして用いるのではなく、その知識が生物の流れの中でどのような役割をしていて、どのように他の知識と関係しているのかを意識して読んでみましょう。そうすれば、関係性を追うことができて、一問一答よりも高い効果を得られるはずです。是非やってみましょう。
生物・生物基礎で一問一答を使うメリット・デメリット
すでに簡単な説明はしましたが、ここでは一般的な教科書と比較した一問一答のメリット・デメリットをさらに詳しく解説していきます。
一問一答のメリット
教科書などは知識を伝えることを目的にしているものの、暗記してもらうことを最優先に作られているわけではありません。
一方、一問一答では英単語帳のように生物の知識を暗記することに特化して作られているため、受験生にとって使い勝手の良いものとなっていることは明らかです
一問一答のデメリット
一問一答では知識を他と関連づけて学習することがしにくいという点が挙げられるでしょう。
一問一答は、ある用語や知識に関してピンポイントで暗記出来るようになっているため、どうしても生体内でどのような流れの中で出てくるのかなど、実際の動きというものが捉えづらくなってしまいます。
一方で、教科書であればわかりやすい図や表などから、ピンポイントな知識だけではなくどういう流れで働いているのかなどが理解しやすくなってぃす。
そのため知識を暗記しようとする際には一問一答が最も適していると思われますが、その知識が実際の文脈のなかでどのように働き、どのように他と関連するのかという点で学習するフェーズに立ったときには教科書が適しているというわけです。
生物・生物基礎における一問一答の使い方
つづいて生物・生物基礎の学習においてどのように一問一答を活用するかということについて説明していきます。
教科書と並行して学習する
大学受験において知識だけで合格出来るような生物の入試はほとんどありません。
従って上述のメリット・デメリットの話でもありましたが、知識の暗記に特化した一問一答と、流れで学習できる教科書を併せて使っていくという使い方が最も効率的です。
また教科書では図や丁寧な解説も乗っているため、一問一答でよくわからない表現があれば教科書に立ち返って見ることでなお一層の学習効果が得られるはずです。
模試や定期テストの直前に確認として使う
一問一答は簡潔な表現で知識がまとまっているため、電車の中や寝る前などスキマ時間に活用しやすいものとなっています。
対照に、教科書はどうしても情報量が多く、直前の確認として使うにはかえって混乱してしまう恐れがありますので、模試や定期テストなどの前に少し確認したいというときには一問一答が適しています。
また使い方として、それまでの学習において特に覚えづらいなあというところや間違えたところにチェックしておき、試験の直前などにピックアップして学習することもしやすいでしょう。
定期的に見直す
英単語帳などでも同じですが、一問一答のような知識を暗記するタイプの本はやりっぱなしにするのが非常にもったいないものとなっています。
1度定着させた知識でもしばらく使わなければゼロの状態に戻ってしまいますが、定期的に確認することで、記憶が補強され、試験当日でもすぐにアウトプットできる状態に保持することができます。
だいたい1〜2ヶ月ほどで人間ならどうしても忘れてしまう知識が出てきてしまうものなので、ちょうど忘れてきたぐらいのタイミングで見直す機会を作ることが非常に大事になってきます。
一問一答は教科書などよりも手軽にチェックすることが可能ですので、上にも書きましたが電車や寝る前などの時間を上手く使って、確実に知識を身につけましょう。
生物・生物基礎でおすすめの一問一答はどれ?
それでは次に、生物・生物基礎の学習に使うにあたっておすすめの一問一答を紹介します。
東進 生物Ⅰ一問一答 完全版
一般的な英単語帳のような構成になっており、答えを隠しながら使うというものです。
★(標準)〜★★★(最頻出)のように★の数で難易度が分けられていますので、まずは★★★からはじめて、徐々に難易度を上げていくという使い方がいいと思います。
やや用語数は多く感じますが、理系生物受験生であれば全てやるのがよいと思います。
東進 生物基礎一問一答 完全版
こちらは同じく東進の生物基礎バージョンです。
使い方は↑の生物Ⅰの方と同じですので、同じように難易度ごとに分けられたものの★★★から覚えていくのがいいでしょう。
生物・生物基礎のアプリ・サイト版一問一答もおすすめ
書籍の他にもインタネット上では生物・生物基礎の一問一答が載っているアプリやサイトがいくつかみられます。実際にアプリ版のものを私は使っていましたが、他にも周りに使っている人は多かった印象です。
本を出さなくてもスマホで手軽に見ることができるため、電車内で特に重宝します。スキマ時間を上手く勉強に活用できるかは受験生にとっては非常に重要になりますので、スマホからアプリやサイトの一問一答を使うのもおすすめです。
またこれらのアプリやサイトは無料で使えるものが大半であるため、書籍を買う前に一度試して見てほしいと思います。意外と内容は充実していますので、これだけでも十分だと私は感じていました。