「共通テストの世界史、センター試験の世界史と全然違う…」「どんな参考書で勉強すればいいの…」
このような悩みを抱える受験生の方、多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな共テ世界史の参考書選びに終止符を打つべく「共通テスト世界史に使える参考書と選ぶ際のコツ」について解説していきます。
共通テスト世界史は教科書だけだと厳しい?
まず参考書・問題集の話にいく前に、学校で配られる教科書について少しだけ話させてください。
みなさんは教科書だけで共通テスト9割取れると思いますか?
私は「厳しい戦いになる」と考えます。
共通テストの世界史は、背景知識や出来事の因果関係を問われる問題のほか、資料・地図を使った問題が多く出題されます。
しかし、教科書のみの勉強ですとこういった問題に対応できなくなる可能性が高くなってしまいます。
そうならないように資料集に載っている地図や資料を見ながら教科書、参考書を読んで世界史に対する知識をどんどん深めていくのが大切です。
共通テスト世界史の参考書・問題集選びのコツとは
世界史の勉強をしたいけどどの参考書を買えばいいかわからない…という方、多いと思います。
いろいろな参考書・問題集があって迷ってしまいますよね。
そんな方のために参考書・問題集選びの3つのコツを教えちゃいます。
参考書・問題集の種類を理解しよう
書店や通販サイトに売られている世界史の参考書・問題集を見るといろいろありますよね。
「いろいろな種類のものが売られてわけわかんないよ」という方は参考書・問題集をいくつかのタイプに区分けをするのがおすすめです。
「どんな特徴がある参考書なのか」を理解することによって自分に必要な参考書を選ぶことができるようになるのです。
参考書
①講義系
このタイプの参考書は通史(世界史の流れ)の理解や大まかな世界史用語を理解するために使われます。
山川の「ナビゲーター」、語学春秋社の「実況中継」などがあります。
②資料集系
写真や年表、地図、グラフといったものが多く掲載されている参考書です。
山川の「詳説世界史図録」や浜島書店の「世界史詳覧」、帝国書院の「最新世界史図説タペストリー」などがあります。
③書き込みノート系
文章に穴があいていて、書き込んで埋めていくタイプの参考書です。
山川の「新版各国別世界史ノート」や「詳説世界史ノート」などがあります。
⑤用語集
用語集は山川が出している「世界史用語集」を指します。
この用語集は基礎的な用語からマイナー用語まであらゆる用語を網羅しており、教科書や講義系参考書と一緒に使うとより深い知識を得ることができます。
問題集
①一問一答系
その名の通り、一問一答の問題集です。
山川の「一問一答世界史」は問いに対して答える方式、学研の「斎藤の世界史B一問一答」は穴埋めの方式、と参考書に違いがある場合があり、注意が必要です。
②試験形式系
共通テストの予想問題集や過去問がこのタイプです。
今年度の共通テスト予想問題はこれから販売されると思うので、それまで待ったほうがいいかもしれません。
③論述系
入試で論述がある大学、主に国立大学や難関私大を志望する受験生向けの参考書です。
共通テストはマーク式なので使うことはないですが、「こういう参考書もあるんだ」ということを知っていても損はないと思います。
世界史がどのくらいできるか認識しよう
ここまで参考書・問題集のタイプについて解説してきましたが、ここで留意すべきことが一つあります。
それは「勉強の進行状況によって効果を発揮する参考書・問題集は違ってくる」ということです。
世界史はまず通史(全体の流れ)というのが定石と言われています。
しかし、通史が終わっていないのに問題集を解いたり、通史が完璧にできているのに問題集でアウトプットしないでずっと講義系参考書を読んだりしていたら、せっかく勉強しているのに伸びない…ということが起きてしまいます。
共通テスト世界史におすすめの参考書・問題集と使い方
ここからは世界史の参考書・問題集でおすすめのものを紹介していきます。
ただ、今から紹介するものは「絶対にこれにした方がいい!」というものではないので、「この参考書は自分に合わなさそうだな…」と思ったら別の似たような参考書・問題集を買うことをおすすめします。
ナビゲーター世界史
この参考書は通史(全体の流れ)を把握するために使うのがおすすめです。
教科書の内容と同じものをわかりやすく説明してくれています。
世界史が苦手な方、始めたばかりの方におすすめの参考書です。
世界史B講義の実況中継
ナビゲーターと同じ講義系参考書ですが、ナビゲーターとは違い文章が話し言葉であること、筆者である青木裕司さん手書き?の地図や似顔絵、旅行に行ったときの写真などを使っている、などの違いあります。
私はこの参考書のおかげで世界史の流れをつかむことができ、世界史を「面白い!」と思うようになりました。友達のほとんど全員がナビゲーター使用者でしたが私は光栄ある孤立を貫いていましたね。
こちらは全部で5冊(通史4冊+文化史1冊)あるので、ナビゲーターより読破に時間がかかってしまうかもしれません。
しかし、内容はナビゲーターに劣らないものになっているのでおすすめです。
世界史詳覧
年表や図、写真を使ってわかりやすく説明してくれている資料集です。
通史の段階から問題演習、細かい知識を覚えるところまで、つまり最初から最後まで使うことができます。
山川の「詳説世界史図録」もいいと思いますが、こちらは少しマイナーな用語も入っているので初学者には難しいかな…といった感じです。
新版各国別世界史ノート
通史が終わった方におすすめの参考書です。
穴埋め形式の参考書である程度の知識がないとできないので、やる気がなくなる可能性があります。
この参考書の大きな特徴は、「ヨコ(同時代)のつながりから世界史をやるのではなく、タテ(国別、地域別)に世界史をするという所です。
また、穴埋め以外の部分にマイナー用語が含まれているので難関大学の勉強も同時に進めることができます。
世界史用語集
この参考書は世界史の基本的な用語からマイナーな用語までの解説をしてくれている辞書のようなものです。
頻出の用語は赤色で書かれているので、そこだけを見て頻出度の低い用語は飛ばすか軽く読んでおく、くらいにしておきましょう。
要するに「マイナー用語覚えてる暇あるなら基礎固めろ基礎!」ということです。
共通テスト世界史のおすすめ予想問題集はコレ!
共通テストの予想問題集におすすめなのは山川の「大学入学共通テスト世界史トレーニング問題集」とZ会が秋ごろに出す(であろう)「共通テスト実践模試」の二つです。
と思われるかもしれませんが、これには理由があります。
世界史のトレーニング問題集は夏から秋ごろに、共通テスト実践模試は秋から直前期にやるのです。
Z会の共通テスト実践模試は秋ごろに販売される(と思う)のでそのぶん分析ができてよい問題が多いはずです。
そのためこの問題集は直前に回し、山川のトレーニング問題集で共通テストのだいたいの感覚をつかむ、という使い方をおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
世界史の参考書をいろいろ解説してきましたが、一番大事なのは「自分に合った参考書を選ぶ」ということです。
世界史の参考書をどれにすればいいかわからなかった方の参考になればありがたいです。
共通テスト世界史9割、いや、満点を目指してがんばってください!応援してます!