この記事では東大英語の長文問題(大問5)の攻略法について解説していきたいと思います。
基本情報はもちろんのこと長文問題を得点源にするための対策法やオススメの参考書も紹介していきたいと思うので、受験生の方はぜひ最後まで読んで役に立ててください!
(この記事は約7分で読み終わります)東大を目指す受験生が文系・理系問わずにぶつかる壁が「東大英語」です。受験の前になると社会や理科に意識が向かってしまいがちですが、英語でしっかりと点数を重ねることは合格への第一歩です。 […]
・東大英語85点の純ジャパ東大生が執筆
・模試や過去問でも安定して7割以上得点
・東大二次合計は295/440のバケモノ級
東大英語長文の基本情報
東大英語長文の基本情報を解説します。過去問や模試に取り組む前に絶対に頭に入れておきましょう!
語数
東大英語は長文問題以外でも長い文章を読ませてくるので、普段から英語長文に慣れておくようにしましょう。
時間配分
時間が足りないことで有名な東大英語において時間配分は非常に大切です。
リスニング問題の放送時間30分を除いた90分で全部回答しなくてはなりません。
もちろん問題によって得意不得意があり、自分に合った時間配分を見つけることが大事ですが、とにかく時間をかけすぎないようにしましょう。
難易度
東大英語の長文問題は語数が多く読むのが大変な上に、受験生が普段慣れ親しんでいる論説文ではなく「小説やエッセイ形式」の文章なので、慣れるまでは大変だと思うかもしれません。
しかし、慣れてしまえば小説風の文章は論説文を読むときよりも時間がかからないと感じる人が多いのではないでしょうか。また、一つ一つの小問の難易度は与えられた長文をしっかり理解していれば決して難しい問題ではありません。
文法を問われる並べ替え問題なども出題されることがありますが、同じ東大英語の4A(文法問題)に比べると簡単だと思う方がほとんどなのではないでしょうか。
また、長文問題を得意にするためにも演習量を増やして問題形式に慣れていきましょう!
目標点
東大英語における長文問題の配点は残念ながら公表されていませんが、過去問や大手予備校の模試などを参考にする限り「25点」だとされています。
英文要約や和訳問題など受験生を苦しめる問題よりもよほど配点が高いです。この問題で高い点数を取ることは、すなわち東大英語全体の点数を高くし、合格に近づくことができます。
長文問題は文章全体の流れがわかっていれば大きく失点することは少ないので、
東大英語長文を得点源にする対策法
ここでは、東大英語において長文問題を得点源にするための対策法を紹介したいと思います。
東大英語で高い点数を取るためには、長文問題を得点源にすることが大切になってくるので、ぜひ参考にしてみてください!
東大英語長文ポイント①「イディオムの勉強をする」
英語の勉強として英単語を勉強するというのは受験生全員がやっていることだと思います。
しかし、イディオム(熟語)を勉強することも長文問題対策には大切だということを覚えておいてください。
先に述べた通り、東大英語の長文は「小説・エッセイ形式」です。論説文と比較すると「口語的」な文章だと言えるでしょう。
口語的ということは英会話で使うようなイディオムが多用されているということですよね。熟語を構成している単語からイディオムの意味を想像できることもありますが、「え?そんな意味になるの?」と驚くような熟語もあります。
また長文問題の演習をする上で知らないイディオムもメモしておきましょう!
東大英語長文ポイント②「精読しない」
ただ東大英語の長文問題は非常に長い上にかけられる時間が少ないので、普通の長文を読むようなペースで読んでいると到底間に合いません。スピーディーに読む訓練を普段から積んでおきましょう。
東大英語の長文問題は一度にじっくり読むのではなく、最初に素早く文章を理解し「だいたいどのあたりにどのようなことが書かれてあるか」という流れを把握することが大切です。
もちろん素早く読むことを重視して内容を全く理解しなかったら本末転倒なので気をつけてください。
東大英語長文ポイント③「英語の小説を普段から読む」
この対策法は直前期の受験生にはあまりオススメできませんが、高校1・2年生や受験生の夏休みの人にはオススメな方法です。
決して難しい小説を読む必要はありません。またファンタジー系やSF系は使われている単語が特殊なので避けたほうが良いかと思います。
例えば、日本語で一度読んだことがあるような小説を読んでみると、すでに内容を把握しているので「速いペース」で英文を読むことに慣れることができます。また「こんな表現を使うんだ」と英語表現の勉強にもなります。
大型書店の英書コーナーに行くと、本の帯にその小説の難しさレベルも書いてくれてあることが多いのであまり難しくないものを手に取ってみるといいかもしれません。受験勉強の息抜きにもなりますしね。
東大英語長文におすすめ参考書・問題集
ここでは東大英語の長文問題を対策する上でオススメの演習書を紹介したいと思います。
どの本を手に取ればいいか迷っている方はぜひ参考にしてください。
『東京大学英語2物語・小説文(河合塾シリーズ)』小林功 河合出版
過去問以外で同じような長文問題の形式・分量を考慮した問題集はなかなか見つけられないので、その点は貴重だと言えるでしょう。
ただし、問題のレベルがそこまで高くないので物足りないなと思う方もいらっしゃるかもしれません。逆に長文問題が苦手だという方はこの本から始めると良いかもしれません。
『大学入試レベル別英語長文問題ソリューション3 トップレベル』肘井学 かんき出版
なによりシンプルで整理整頓された説明を全長文だけでなく一文一文丁寧に行ってくれるので、受験生にとっては理解に困ることがありません。
長文問題の演習書としてももちろんレベルが高い一冊ですが、細かな文構造把握や語彙力を身につけるためにも優れた参考書です。
読むと英語長文をあまりに理解できるので長い文章に苦手意識を持っている方にオススメです。
『英語長文問題精講』中原道喜 旺文社
文章の内容も構文もなかなかに難しいものが並んでいます。ただ演習量としては申し分がありません。
この演習書を完全にこなせるようになれば、東大英語の長文で満点近い点数が間違いなく取れるでしょう。
また、和訳問題も含まれているので英文和訳の練習にもなります。
東大英語長文まとめ
この記事では東大英語の長文問題について解説してきました。
東大英語長文における大切なポイントは、
・ただし、かけられる時間は短いので、そのために英語長文を素早く読む訓練をする
・問題文が「小説・エッセイ」形式なので英単語だけでなく「イディオム」の勉強もする
ということです。
ぜひ参考にしてオススメした演習書で問題に慣れていってください!