東大に合格した新入生のみなさん。入学、本当におめでとう。
この記事では、東大で履修登録する第二外国語(以下「二外」と呼ぶ)について、
「東大の二外でおすすめの言語はなにか?」「語学クラスごとの雰囲気はどんな感じか?」
という多くの新入生が気になる2つのポイントに焦点を当てて解説していく。
【確認】東大の第二外国語は何語があるの?
まず、東大の二外として何語が用意されているのかについて。
東大の二外として選択できるのは、
・中国語
・ロシア語
・フランス語
・スペイン語
・イタリア語
・ドイツ語
の7言語だ。これらの中から1つを選んで必修単位を取らなければいけない。
「外国語」と聞いてぱっと浮かぶ言語はだいたいこの中に入っているので、「学びたい言語がない!」というようなことは起こらないだろう。
東大の第二外国語は中国語がおすすめ
上で紹介した言語の中で一番お勧めしたいのは中国語だ。
中国語が二外として最適な理由は以下の3つがある。どれも理由としては合理的なので、自信を持っておすすめできる。
理由①単位を落としにくい
まず、この記事を読んでいる人はほとんどが「特にやりたい言語がないからオススメが知りたい」という新入生だと思う。
そういった人たちにとって大事なのが「単位をとれるかどうか」であることは間違い無いだろう。
中国語(東大では「チャイ語」と呼ぶ学生が多い)は、言わずもがな漢字を使った言語で、漢文の勉強をしてきた東大生たちには馴染みが深い言語だ。そうでなくても漢字を使っているので日本人にとって一番勉強しやすい言語だと思う。
ロシア語や韓国語のように全く新しい文字を習う他の言語に比べると、チャイ語は初学者にとってのハードルがはるかに低いことはわざわざ文字数を使って解説しなくてもお分かりいただけるだろう。
そのため、サークルやバイトで忙しく学習が追いついてなくても、チャイ語は他の言語に比べるとなんとかなることが多い。文法をサボっていてもちょっと勉強したら「何が書いてあるかなんとなく分かる」からだ。
一方、チャイ語以外の言語特に「かっこよさそうだから」や「チャラそうだから」という単純な理由で多くの履修者を集めるフランス語やスペイン語はそうはいかず、毎年多くの東大生が単位をボロボロ落としている。
Point・チャイ語は日本人にとって馴染み深く学びやすい
・チャイ語はサボってもなんとかなることが多い
・非チャイ語系言語は詰んだら確実に落単する
理由②中国語話者が世界で一番多いから
東大の第二外国語にチャイ語をオススメする2番目の理由としては、中国語話者が世界で一番多く、それゆえにチャイ語を使う機会が多いからだ。(英語は考慮外)
言語というのは使ってナンボなので、東大でせっかく1年かけて学んでも使用する機会がなければもったいない。そういう観点では、例えばフランス語を勉強しても、実際にフランス旅行のときくらいしか使う機会がないのでコスパが悪い。
しかし、中国語はそうではない。東京のどこかを歩けば必ず1回は中国語の会話を聞くくらいには中国人がたくさん住んでいる。東京だけでなく世界でも同じ現象が起きている。中国人がいないところはないと言えるくらいよく見かける。
したがって、苦労して勉強したチャイ語を披露する機会が無限にあるわけで、この点が他の二外にはないチャイ語を選択する魅力的な点だと言えよう。
理由③中国はアメリカに並ぶ経済大国だから
英語が世界共通語である理由はなんだろうか。
おそらく、アメリカが世界一の経済大国だからその国の言語である英語が世界共通語になったのだと、筆者は考えている。
すると、現在猛烈な勢いで経済発展を遂げてアメリカに肩を並べる存在になりつつある中国が世界共通語の覇権を握る日もそう遠くないと予想できるかもしれない。
特に欧米諸国が某ウイルスに手を焼いている中で感染封じ込め成功を高らかに宣言した中国は、アフターコロ○世界経済主導国のポジションを確立する可能性がいよいよ高くなる。
まあ、チャイ語が世界共通語になるのは想像し難いが、チャイ語を学ぶべき理由が以前にもましてぐんと強くなることは確かだ。
特に日本の場合、隣国にアメリカに次ぐ世界大国があるというのに、どうしてその国の言語であるチャイ語を学ばないわけにいこうか。
以上3つの理由から、筆者は東大での第二外国語はチャイ語にすることをおすすめしている。
東大の語学クラスごとの雰囲気は?
上では、東大の二外は中国語にすべきであることを確認してきた。
とはいえ、もう一つ二外選択で重要な観点をお話しする必要がある。
東大生の中には、上で話したことよりもキャンパスライフを優先する学生がいることも確かなので、以下語学クラスごとの雰囲気をお伝えしていこう。
これも重要な判断材料になる。
韓国語
東大ではしばしば「コリ語」と呼ばれる。
コリ語クラスの特徴は、とにかくマイナーであることだろう。東大生協が出しているデータでも、コリ語は全体の1%しかいない。
コリ語を選択する東大生は「過去に韓国に住んでいたから」や「KPOPが好きだから」といったはっきりした志望理由をもっている学生が多い。
また、雰囲気に関しては、マイナーだけにクラスメイト同士の仲も深い傾向にある。学園祭では一致団結して屋台運営をしている様子がよく見られる。
中国語
チャイ語クラスの雰囲気は良くも悪くも東大の平均という感じだ。クラスメイト同士の仲もふつう。
中国語に興味があって選んだという真面目組と「楽に単位がとれそうだから」というどちらかと言えば真面目でない学生がちょうどいい塩梅で混ざっている。
繰り返すが、東大の平均という感じだ。
ロシア語
ロシア語クラスは文系も理系も独特な雰囲気を有しており、しばしば「文ロシ」「理ロシ」という呼ばれ方をする。特に「理ロシ」は個性が強すぎることで有名だ。
今までに出会ったロシア語選択者にどんな学生がいたか挙げてみると、「猟師」「プロ雀士」「年中半袖短パン(現役時それで風邪ひいて浪人。入学後はその服装でロシア留学)」「Vtuber」・・・他にもなんかやばい奴いた気がするけど忘れた。
理ロシは、全体的にツイ廃が多いのと「ロ領(ロシア領の略)」と呼ばれる建物(KOMCEE地下)で屯していることが特徴として挙げられる。コム地下は作業がしやすく筆者のお気に入りの場所だったのだが、理ロシで席が全部埋まっていることがよくあって、なかなかにストレスだったのを覚えている・・・。
個性派の学生やツイ廃の学生は特に言語にこだわりがなければロシア語を選択するのがよいだろう。
フランス語
フランス語は東大で「フラ語」と呼ばれる。
フラ語クラスの特徴を一言で言えば「おしゃれ」だろう。穏健派の陽キャがやウェイが多い。
それゆえ、東大の中でも不真面目な学生が多く、ノリでフラ語を選択して全く勉強せず期末テストで爆タヒ→再履のパターンがよく見られる。
フラ語を選択してはっちゃけたいのなら、授業が本格的に始まる前にある程度予習しておくのが良いだろう。
スペイン語
スペイン語クラスは「理Ⅱスペ」のような呼ばれ方をする。
フラ語クラスと同様にウェイが多いのだが、前者に比べると過激派ウェイが多いイメージがある。
ここで伏線を回収するのだが、東大には2種類のウェイがいる。
先ほど触れた穏健派ウェイと過激派ウェイだ。どちらも文字通りの意味なのだが、ここでは過激派ウェイがどういう生態なのか解説しておく。
過激派ウェイとは、授業中大教室の後部座席周辺で迷惑になるような声量でくっちゃべっていたり、食堂で大声で喚き散らかしたりする「東大生らしくない」ことをモットーとしている集団のことだ。
過激派ウェイは高確率で金髪に染めていたりするので、そんな彼らを筆者は「チンパンジー」と呼んでいる。また、過激派ウェイは1、2年生に多いことから、彼らが活動拠点とする駒場キャンパスが「駒場幼稚園」と呼ばれることもたまにある。
「自分はインキャだから大丈夫だろう」と思っていても、大学生活が始まったばかりの頃は浮かれた気分になりやすいので、ついつい声が大きくなってしまわないよう注意が必要だ。気づいたら過激派ウェイの仲間入りをしてたなんてことにならないようにしよう。
イタリア語
イタリア語は東大で「イタ語」と呼ばれている。
イタ語選択者は少数派であるが、筆者の感覚では正統派の美男美女が多いというイメージがある。『東大美女図鑑』掲載者や東大ミスコンファイナリストもイタ語の学生が多い気がする。
イタ語に正統派の美形が多い理由としては、「ヨーロッパのおしゃれな感じが好きだけど、スペ語やフラ語みたいなウェイウェイした感じはちょっと・・・」という落ち着いた感じの学生が集まるからではないかと勝手に考えてる。
こちらの記事で紹介されているミスター東大グランプリの学生もイタ語クラス出身だったので、気になる人は記事を見てみよう。
Mr東大コバヤシ東京大学文学部社会学科の4年生。2017年度ミスミスター東大コンテストでグランプリに輝いた。SNSをあまり動かさずに普段通りの生活を大事にして栄冠を手にした実力派である。誰にでも分け隔たりなく接するその態[…]
ドイツ語
ドイツ語は東大の中で「ドイ語」と呼ばれる。
ドイ語選択者のイメージを一言でいうと「イカ東が多い」だろう。(イカ東という単語を知らない新入生は勉強不足なので以下の記事で予習すると良いだろう)
学生イカ東って何?読み方は「イカヒガシ」? 管理人意味は下で説明するけど、読み方は「イカトウ」だよ 皆さんは「イカ東」という言葉を聞いたことがあるのではないでし[…]
まとめ
力尽きた。まとめは後日書く。
とりあえず記事をアップ!