大学受験の古文において、単語帳と文法書だけ揃えて安心してしまう受験生が少なくありません。
しかし、忘れてはいけないのが『マドンナ古文常識』。
この記事では『マドンナ古文常識』が必要な理由や本書のレベル・使い方などを網羅的に解説していきます。
・東大文学部のライターが執筆
・『マドンナ古文常識』を使って東大に現役合格
・教え子にも本書を使わせ古文偏差値40から70台へ爆上げ
『マドンナ古文常識』の基本情報
この記事の読者の中には本書のことを知らない人もいると思うので、まずは簡単にどういった参考書なのか説明します。
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上のバナー画像にあるように、『マドンナ古文常識』にはだいたい200単語くらいの古文常識単語が載っていて、古文単語同様に半年もあればどんなにゆっくり勉強していても読み終わる分量となっています。
『マドンナ古文常識』の中に載っている単語というのは、古文単語帳に載っているような古語ではなく、背景知識となる行事や建物、小道具、文化の名称・単語が載っています。
初めて勉強すると知らない単語ばかりで大変かもしれませんが、古文単語同様に、全部で200語程度しかないので長期的に考えるとかなり負担は少ないです。
また、『マドンナ古文常識』は、下の写真のように、記憶に残りやすいようにイラスト付きで解説してくれている他、関連する背景知識も豊富に載っているので暗記するのがとても楽です。
『マドンナ古文常識』のレベルと対象読者
『マドンナ古文常識』の基本情報を押さえたところで、ここからは本書のレベルと対象読者について解説していきます。
本書はあくまでも古文の読解問題を解く上で最低限必要となる古文常識単語を載せているレベルですので、知識が細かすぎて覚えられない!なんてことは絶対にありません。
次に『マドンナ古文常識』の対象読者に関してです。
その理由は、古文常識の習得は文章読解の中で効いてくるからで、まだ単語や文法を習い終わってない学生が手を出すのは時期尚早だからです。
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『マドンナ古文常識』の効果的な使い方
『マドンナ古文常識』のレベルと対象読者が分かったところで、今度は本書の効果的な使い方を、筆者自身の経験談や教え子にしていた指導を踏まえて解説しましょう。
いつから使い始めるか
まず『マドンナ古文常識』をいつから使い始めるべきかに関してですが、こちらは上で軽く触れたように、古文単語と文法の習得がある程度できてからがオススメです。
多くの方が高1春から古文の勉強を始めると思うのですが、まとまった文の塊を読めるようになるのはおそらく高1の冬から高2の夏にかけてですので、その時期に『マドンナ古文常識』を買うのがオススメです。
ただ、早めにやって損をするということはありませんので、この記事を見たタイミングで買って本棚に待機させておくというのも全然アリだと思います。
いつまでに終わらせるか
次に『マドンナ古文常識』をいつまでに終わらせるべきかについてですが、掲載単語が200程度しかないのでどんなに遅くても3ヶ月で1周はしたいところです。
実際に筆者が教えていた生徒たちは『マドンナ古文常識』を3ヶ月から4ヶ月で1周していたので、この数字は結構リアルなものだと自負しています。
効果的な使い方
本題である『マドンナ古文常識』の効果的な使い方についてお伝えしましょう。
『マドンナ古文常識』は他の単語帳同様に、古文常識単語→意味という欄があって、その横に背景知識や関連知識がつらつらと書いてあります。本書の記述欄のほとんどがこの関連知識等の説明ですので、それを読むのが本来の目的とも言えます。
教え子の中には、小テストまで時間がないのか、説明欄をすっ飛ばして単語→意味の箇所しか覚えてこない子もいましたが、だいたい小テストの点数も悪く、実戦である読解問題でも状況(背景)の把握に苦戦していました。
『マドンナ古文常識』に関してよくある質問
『マドンナ古文常識』に関しては基本的に以上となります。
ここでは最後に『マドンナ古文常識』でよくある質問にQ&A形式で回答していきたいと思います。
早稲田・慶應志望は必読ですか?
私大入試は知識問題や古文常識の知識を問うてくる出題が目立ちますので必読かと思います。
東大志望も購読した方がいいですか?
東大で古文常識がないと直接得点できないという問題はあまりないと思いますが、文章読解の上で必要になったりしますし、滑り止めで難関私大を受験する可能性も考えるとやはり購読した方がいいと思います。
共通テスト対策になりますか?
はい、センターでも古文常識をヒントに選択肢を絞れる問題があった気がするので今後の共通テストにも本書は有効だと思います。