今回は青ペン暗記法に関するこうした疑問に、実際に自身も青ペン暗記法をやっていた現役東大生の筆者が回答していきたい。
この記事を読めば、青ペン暗記法のことや効果がある理由だけでなく実際のやり方や注意点まで丸わかりだ。
記事の最後には、青ペン暗記法におすすめのテレビでも紹介された伝説のボールペンを紹介しているので、ぜひ最後まで目を通して欲しい。
・現役東大生が執筆
・現在に至るまで青ペン暗記法を実践してる
・東大首席など100人以上の東大生に勉強法をインタビュー
青ペン暗記法とは?
最初に青ペン暗記法とは何かを簡単に説明すると、
のことを言う。
つまり、暗記したい時に青ペンを使って何回も書いて覚える勉強法のことだ。
ノートと青ペンさえあれば暗記嫌いでも誰でも簡単に実践できるので、多くの受験生や社会人が実践している。
なぜ青ペン暗記法に効果があるのか?
多くの受験生や社会人から支持を受けている青ペン暗記法だが、一体どういった理屈で暗記効果があるのだろうか?
疑問に思う人が多いと思うので、筆者が知っている知識と調べたことをまとめて簡単に解説する。
青色にはリラックス効果がある
青ペン暗記法と聞いてまず疑問に思うのが「どうして青なのか?」「赤や緑じゃだめなのか?」というものだろう。
実は空や海に代表される青色には、人をリラックスさせる効果があるという。
少し科学的な話をすると、人は青色を見ると副交感神経というのが刺激されて体温や血圧が下がることでリラックスすることができるらしい。
また、それだけでなく人は青色を見ることで、セレトニンという癒し効果があることで知られているホルモンが分泌されるというのだ。
こういうわけで、青ペンで暗記したいものをノートに書きなぐると、ノート一面が青で満たされるのでリラックス効果が発動するんだ。
静か・・の文字に青があるように、 リラックスした時は、脳と体はのびのびと、良く働く状態にあります。 「青色」は、心静かに…
また、暗記の際には青でなく赤や緑じゃダメなのか?という疑問に関しては、まず赤は名古屋大学の八田博士の研究によって暗記や仕事のパフォーマンスを下げる効果があることと判明している。
そして、緑はたしかにリラックス効果は認められてはいるのだが、なんといってもペンで書いた時に黒色と判別がつきにくいという最大のデメリットがあるので、暗記法としては適さない。
以上のことから、暗記法には赤や緑ではなく青ペンを使うのがベストということが言えるのだ。
塗り絵みたいで楽しいと錯覚する
青ペン暗記法に効果があるとされている2つ目の理由としては、青ペンでノートに書きなぐることが塗り絵みたいで楽しいと脳が錯覚し、暗記作業が苦痛じゃなくなるからというのが挙げられる。
実際に青ペン暗記法をやってみれば分かると思うのだが、真っ白だったノートが英単語やら歴史用語やらで青く埋まっていく様をみると塗り絵をしているみたいでなんだか楽しい。
その気持ちに「むっちゃ勉強できてる」という達成感が加わることで、ますます青ペンで書き殴りたくなるのが青ペン暗記法の効果である。
手を動かすと記憶が定着
青ペン暗記法の効果3つ目としては、青色は関係ないのだがそもそも手を動かすという行為が暗記する際に記憶の定着に効果的というのが挙げられる。
何かを覚える際に、ただ見て覚えるのと見ながら書いて覚えるのは全然違ってくる。手を動かして書いて覚えることで、視覚だけでなく触覚の刺激も用いて記憶の定着をはかろうとするので、脳の視覚処理系と触覚処理系が同時に働いて活性化するわけだ。
青ペン暗記法のやり方は?
青ペン暗記法が何か、なぜ効果があるのかがわかったところで、以下では実際に青ペン暗記法を実践するやり方を説明していく。
A4ノートにひたすら青ペンで書きなぐる
青ペン暗記法は誰でも簡単に始めることができる。
まず、A4ノートを買って用意しよう。サイズはA4以上なら大きければ大きいほどいい。なぜなら、ノートのサイズが大きいとその分青色の面積が多くなり、より一層リラックス効果が増すからだ。
ノートを買ったらあとは覚えたい英単語や歴史用語、数学の公式などを書きなぐるだけ。
本当に誰でもできる。
発音しながら書きなぐると効果抜群
先ほど上の方で「書くと触覚処理系が活性化する」みたいな話をしたが、青ペン暗記法を実践する際は書きながら発音すると聴覚系処理も働くのでより一層脳が活性化する。
筆者の中国語もそうだが、この記事を読んでいる中高生の場合は英語。青ペン暗記法を用いる場合は、絶対に発音しながら英単語を書きなぐろう。
そもそも英語も中国語も言語なので正しく発音できなければ意味がないのだが、受験という観点ではきちんと覚えられているかどうかが非常に重要なので、是非とも脳の活性化のためにも発音しながら青ペンで書きなぐってほしい。
青ペン暗記法に注意点はある?
基本的には、以上のことをやっていれば青ペン暗記法は誰でも簡単にできるのだが、気をつけて欲しい注意点もいくつかある。
1つの単語に時間をかけ過ぎない
まず、単語の勉強でよくあるのが、1つの単語を書いて練習するのに時間をかけ過ぎてしまうことだ。appleという単語を50回くらい書いて覚えようとする学生が結構な割合でいる。
勉強初心者あるあるのなのだが時間をかければかけるほどよいとは限らない。特に英単語などの暗記系は1回に大量の時間を投入するよりも複数回に分けてこまめに覚えようとする方がはるかに暗記効率がいい。
したがって、青ペン暗記法を実践する際も、1つの単語を書きすぎないように注意してほしい。青ペン暗記法は塗り絵感覚でペンがスラスラ動いてしまうので、意識していないと同じ単語をずっと書いていたなんて事になりかねない。
アドバイスとしては上の中国語の青ペンノートのように、だいたい1単語5〜10回くらいがいい塩梅ではないだろうか?苦手な単語はもうちょっと多く書いても問題ない。
ペン先が細いものは使わない
青ペン暗記法を実践する時に注意してほしいこと2つ目は、細すぎる青ペンを使わないというものだ。ペン先は基本的に0.5以上にしよう。
この理由としては、ペン先が細すぎるとインク面積がすくなく、黒と青の区別が視覚的に難しいからだ。ただでさえ普通の青ペンは色が暗くて黒と区別しにくいのに、ペン先が細いとますます分からなくなる。
これでは本末転倒なので、青ペン暗記法を実践するときは0.5以上の太さのボールペンを使うようにしよう。
インクの濃さは薄めにする
青ペン勉強法の注意点その3としては、上でも述べたが、普通の青ペンだと色が濃くて黒との区別がつかないので薄めの色を選ぼうというものだ。おすすめは水色。
繰り返すが、青ペン暗記法の効用を高めるにはとにかく脳が「青」を感じることが大切だ。なるべく黒から遠ざかること。
青ペン暗記法を実践する際は「これは、、黒?いや青か」と迷ってしまうような暗さの青ペンは使わずに、はっきり青色と分かる水色に近い青ボールペンを使うのがよいだろう。
青ペンノートは見返さない
基本的には以上のことを守っていれば、青ペン暗記法をする時には特に問題ない。
ただ、青ペン暗記法をやっている人が書いている時以外に注意してほしいことがあって、それは青ペンノートを復習用として見返さないことだ。
当然かもしれないが、青ペン暗記法は書いている時に暗記できるようにする勉強法であって、復習するためのものではない。見返しても一面真っ青の殺風景な文字列しか書いてないので、とても復習する気にはならないと思う。
青ペン暗記法は書いているその瞬間を大事にして「今覚える」つもりで実践しよう。
青ペン暗記法におすすめのボールペンは?
以上が青ペン暗記法の解説だ。
ここでは最後に、青ペン暗記法におすすめの、テレビでも紹介された伝説のボールペンをみなさんに紹介したいと思う。
そのボールペンとはこちらの「三菱鉛筆 ユニボール シグノ 307」!
このボールペンを知ったきっかけは、実家に帰省した際にテレビを見ていた母親が「ボールペンに100万円かけてる東大医学部生が勧めてる青ボールペンだってよ」と筆者に教えてくれたことだ。
最高のボールペンを見つけるために3000本以上のボールペンをコレクションしてきた東大医学部の(たしか大野さん)男子学生が自信をもって勧めるからにはそれは書き心地のいいものなのだろうと、青ペン暗記法信者の筆者もすぐに文具店に行って購入してみた。
結論から言うと、非常に書きやすい。筆者はそれまではSARASAを使っていたので、ユニボールシグノ307を使い始めた当初は異常なほどの摩擦感のなさに抵抗を覚えていたが、慣れる事にはシグノ信者になっていた。
これを見ている読者の皆も騙されたと思って一度買ってみてほしい。あっという間にシグノ307の虜になるだろう。
まとめ
いかがだろうか?
青ペン暗記法についてかなり詳細に書いてきた。
以上の内容を簡単にまとめると、
○青色にはリラックス効果と癒し効果がある
○青ペン暗記法はノートと薄い色の青ペンがあれば誰でも簡単にできる
○青ペン暗記法は英単語や歴史用語を暗記する際に効果抜群
○青ペン暗記法の注意点は1つの単語に時間をかけ過ぎないこと
○青ペン暗記法におすすめのボールペンはユニボールのシグノ307
だった。
この記事をみて青ペン暗記法に興味を持った人はすぐにでも暗記用のノートを買って青ペン暗記法を実践してみよう。
最後まで読んでいただき本当にありがとう。
最後に宣伝をさせてほしい。
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