この記事は、学校で歴史ノートのまとめ方に関して特に指示を受けなかったという学生向けに、現役東大生の筆者が本当に効果の出る歴史ノートのまとめ方を解説していきます。
筆者が高校時代に使っていた歴史ノートの写真付きで分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
・現役東大生ライターが執筆
・高校時代は日本史世界史どっちも学年1位
・歴史ノートのまとめ方で失敗した点も赤裸々に解説
そもそも歴史科目にまとめノートは必要か
歴史ノートのまとめ方を話していく前に、そもそも歴史科目にまとめノートは必要なのか?という点に関してお話ししていきます。
結論から言うと、歴史科目はまとめノート作っておいた方がいいです。
その理由は、例えば語呂合わせや覚え方などを教科書に書き込むにはスペースが足りなかったりすることがよくあるからです。
また、これは世界史に顕著なのですが、ヨコの繋がりを見える化するためにもノートに地図を貼って分かりやすくすることができます。
英語や数学に関してはまとめノートはあまり必要ありませんが、歴史科目においては作っておいても良いと筆者は思います。
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歴史のまとめノートをつくる際の注意点
歴史のまとめノートを作った方が良いとはいえ、毎年多くの受験生がまとめノート作りの落とし穴にハマってしまいます。
ここでは、まとめノート作り初心者が陥りがちな注意点を確認していきましょう。
古代に力を入れすぎて燃え尽き症候群になる
歴史のまとめノートあるあるは、日本史だったら旧石器時代や縄文時代、世界史だったら古代文明のノート作りに力を入れすぎて途中から燃え尽きてしまうことです。
何事もそうですが、最初から頑張りすぎないようにしましょう。古代から力を入れすぎてしまうと、「せっかくこういう感じで頑張ったのだから継続しなきゃ、、でも疲れる」となってしまい歴史ノートをまとめることにストレスを感じるようになってしまいます。
そのためにも、これから歴史ノートをまとめようという方は最初から頑張りすぎないように注意しましょう。
年表をそのまま書き写してしまう
初心者の歴史ノートまとめ方であるあるなのが、教科書や資料集に載っている時代年表をそのままノートに写経してしまうことです。
これはまとめノート全般に言えることなのですが、すでに書いてあることを写経しても手の運動にしかなりません。その過程で少しは記憶に定着するかもしれませんが、短時間で集中的にインプットしてそれを定期的に繰り返す方がはるかに効率的。
デザインに凝りすぎて作って満足
ただいまです|*´ー`*)ノ|Ю ガチャ
明日から中間テストです…
今日は最後の追い込みします…!正直自信はありません!((
悪あがきになっちゃいますが、
できるだけいい点数&いい順位を
目指します…!✨#勉強垢 #勉強垢さんと繋がりたい #勉強垢さんと一緒に頑張りたい pic.twitter.com/ptoCr6vMT9— 文結🐳 (@Fumyu_study) May 11, 2021
これは特に最近の「勉強垢」に顕著なのですが、歴史ノートをまとめる際にSNS映えを意識しすぎてデザインを凝りすぎてしまうのは要注意です。
デザイン面に気を遣いたいのは分かりますが、最近の子は不必要にデザインに凝りすぎてしまっているので、自分が今やっている作業が本当に学力向上に結びついているのかを常に意識してノートをまとめるようにしましょう。
本当に効果の出る歴史ノートのまとめ方
それでは本当に効果の出る歴史ノートのまとめ方はなんでしょうか?
高校時代に学年1位だった東大生の筆者のノートを参考にみていきましょう。
背景知識を書く
歴史ノートは膨大な用語を覚えなければならないため、どうしても歴史用語ばかり羅列してしまいがちです。
それでは山川の用語集とあまり変わらないので、まとめノートに付加価値をつけるためにも、歴史用語の文脈上の意味や歴史的背景も軽くメモしておくと良いと思います。
その際、先ほども言ったように、教科書の記述をそのまま書き写すようなことは非効率ですので、自分の言葉で背景知識を書くようにしましょう。
マーカーを使い分ける
先ほど歴史ノートをまとめる際にはデザインに凝りすぎないように注意が必要と言いましたが、マーカーを使うことは必須だと思っています。
そこで筆者は4〜5色のマーカーを使い分けるノートのまとめ方をオススメします。
黄マーカー:知識
ピマーカー:強調したい
青マーカー:背景・意義・結果
高3の時はたしかピンクマーカーを結果にして「強調」はなくしていましたが、とにかくこのように自分で色ごとに役割を決めてマーカーを使い分けると視覚的にも記憶の定着に貢献します。
語呂合わせを必ず考える
歴史ノートを時間をかけてまとめるからには付加価値をつけることを常に意識しましょう。
理想的な歴史ノートのまとめ方は語呂合わせを書き込むことです。
という風に付加価値をつけることによって歴史ノートをまとめた意味が生じます。
繰り返しますが、ただ歴史的事象を書いてもそれは教科書や用語集の下位互換にしかならないので、時間をかけて歴史ノートをまとめる際には自分が勘違いしていたことや暗記の役に立つことを必要最低限の範囲で書き足しましょう。
歴史ノートのまとめ方に関してよくある質問
歴史ノートのまとめ方に関しては基本的に以上となりますが、ここではその他にも質問の多い事項をQ&A形式でお答えしていこうと思います。
イラストを描きたいのですが止めた方がいいですか?
はい、止めた方がいいでしょう。
ツイッターか何かで見たのですが、歴史的偉人ごとにイラスト(上手い)を描いて説明文をつけてまとめている人がいましたが、はっきり言って時間の無駄です。
資料集の写真を見ながら説明文を読むのを1週間に3回くらい繰り返せば猿でも覚えると思います。
繰り返しますが、その作業が学力向上に直結しているのか、コスパは悪くないかを常に意識してください。
罫線のあるノートにした方がいいですか?
おすすめは罫線のあるノートです。
その方が見た目が綺麗にまとまりますからね。
受験の年ですがまとめノートは作った方がいいですか?
上でお伝えし忘れていましたが、受験生はノート作りに時間を費やしている場合ではないので歴史ノート作りはおすすめしません。
筆者は中3の頃、受験校の1つである開成高校の社会対策でデスノート風の社会まとめノートを趣味で作っていたのですが、今振り返ると完全に時間の無駄でした。
受験生で歴史ノートをまとめる時間があるのなら英数に力を入れるのが賢明でしょう。