【2024年】ちくま評論選の難易度や使い方と評判を東大生が解説

学生
現代文の勉強に『ちくま評論選』使うってアリですか?

 

管理人
むちゃくちゃオススメしますよ

 

この記事では、現代文の学習にぴったりな『ちくま評論選』の難易度やおすすめ対象者、使い方、評判などを網羅的に解説します。

 

『ちくま評論選』を買おうか迷っている人は、この記事を最後まで読んで購入を決めましょう!

 

■この記事の信頼性
・文学部の現役東大生ライターが執筆
・受験生時代に『ちくま評論選』を愛用してた
・東大首席など100人以上の東大生にインタビュー経験あり

『ちくま評論選』とは?

最初に、『ちくま評論選』がどういった参考書なのか解説したいと思います。

 

『ちくま評論選』(正式名称は『高校生のための現代思想エッセンス ちくま評論選』)には、そのタイトルの通り、高校生向けの重要な現代思想が厳選して散りばめられており、自分の頭で考える力と他者の考えに共感できる柔軟な精神を育むことが目標となっています。

 

管理人
以下、目次の一部です(2013年初版第二刷改訂版)

 

○第一部 私の地平線
 私のいる場所
  断片化と全体 港千尋
  「キャラ」化する若者たち 斎藤環
  〜〜〜
○第二部 「知」という冒険
 現代への視点
  動物化するポストモダン 東浩紀
  「贅沢」のすすめ    國分功一郎
○第三部 〜〜〜

 

『ちくま評論選』は、現代世界のさまざまな状況に鋭く切り込んだ評論作品を偏りなく集め、それを編集者が主題や思考方法によって分類し、それぞれの冒頭に簡単な導入文をつけることによって、高校生が読みやすいように工夫が施されています。

 

管理人
ちなみに、各文章の冒頭はこんな感じです↓

 

『ちくま評論選』の難易度はどれくらい?

『ちくま評論選』には、各文章の最後に全体の理解をチェックする問題が設けられています。

 

これの難易度は結構高い気がします。筆者は東大志望だったのですが、東大現代文と非常に近い何かを感じました。

 

聞いてくること(日本語)はそこまで難しくないのですが、文章の中で問うてくるポイントが受験生が理解を言語化できるか怪しい箇所なのです。

 

設問は「どういうことか説明しなさい」「なぜか説明しなさい」「まとめなさい」などオーソドックスなものばかりですが、結構苦戦します。

 

もちろん記述です。選択肢問題みたいな”the 問題”みたいな感じではないです。

 

『ちくま評論選』をオススメしたい対象者は?

というような感じで、『ちくま評論選』は質の高い現代思想エッセンスを難易度の高い設問付きで提供してくれるので、難関国公立大学志望の受験生に購読をオススメします

 

もちろん、文系でも理系でもどちらでもいいですが、理系は現代文の学習にガッツリ時間を割けないと思うので特にオススメですね。

 

具体的には、筆者と同じ東大受験生、その他にも京大や一橋大など文系の難関大を目指す学生には『ちくま評論選』を全力でオススメします。

 

『ちくま評論選』を使うメリット・デメリットは?

上では『ちくま評論選』をオススメしたい対象者を紹介しましたが、もう少し判断材料を増やして購入を決めるのが賢明です。

 

購入を決める際にはメリット・デメリットを中立的に把握する必要があるので確認していきましょう。

『ちくま評論選』を使うメリット

まずメリットからです。

 

『ちくま評論選』を使うメリットは、高校生の教養に必要な現代思想のエッセンスが詰まっていることでしょう。

 

高校生にとって重要である現代思想は、大学受験の現代文でも頻出のテーマとなる傾向がありますから、本書を購読することで教養を身につけると同時に受験現代文対策も同時にできるメリットがあります。

 

『ちくま評論選』を使うデメリット

次はデメリットの方です。使うデメリットというよりかは、『ちくま評論選』の短所といった方が正確でしょうか。

 

本書の短所は、問題集という性格を持たない故の演習問題不足です。

 

各文章の最後に、申し訳程度に問題みたいなものがありますが、「設問」とは書かれておらず「読解」と書かれています。ここから分かるように、『ちくま評論選』は問題演習にあまり力を入れていません

 

タイトルが「評論選」だけあって、はなから問題集ではないことは明らかですから、この短所を受け入れられるかどうかが購入の決定打となる受験生がいることでしょう。

 

ただ、「解答編」は独立した別冊子になっているくらい結構力が入っています(笑)。評論選なのか問題集なのか…。

 

『ちくま評論選』の本当に力が付く使い方は?

ここからは『ちくま評論選』を購入した後、実際に使っていくことを前提としてお話をしていきます。

まずふつうに解いて答え合わせをする

この記事を読んでいる人は難関国公立大志望の優秀な学生でしょうから、ここは問題ないと思います。

 

まず、ふつうに解いてみてください。

 

採点基準(点数配分)みたいなものはないですが、解説が充実なのでなんとなく採点できると思います。

 

解いた(読んだ)文章の書籍があれば買ってみる

ここが一番重要です。

 

ふつうの受験生だったらテキストや模試等の文章題を解いて終わりという感じですが、現代文を得点源にしたい受験生はもう一歩踏み込んだ「勉強」をしましょう。

 

それが見出しにもあるように、その文章の新書なりを買って読むことです。

 

例えば、上の写真に挙げた「断片化と全体」(本文は『影絵の戦い』による)を検索してみましょう(または書店で探してみましょう)

 

管理人
ネットだとヒットしました。

 

 

文章の一部ではなく全部を読むことによって、よりその現代思想に対する理解が深まりますし、膨大な文章量を読むことで読解力もつきます。

 

時間を空けて再度解いてみる

こちらも難関大受験生には当たり前のことですが、一度解いた問題を時間が経ってからもう一度解くようにしましょう。

ちくま評論選の評判はどうなってる?

よいです。非常に良いです。Amazonなりで調べてみましょう。

 

今日はビール飲んで眠いからここまで。気が向いたら評判まとめとくね。

 

ぽやしみ。

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