地方公立高校出身→現役時は東大一本→見事に落ちて浪人まっしぐら。そんな受験経験をした私が今回は「浪人女子」をテーマに色々と語っていこうと思います!
色々と検索してみましたが、この記事ほど詳しく赤裸々に解説しているものはなかったので、ぜひ最後までご覧ください。
・現役東大生の女子学生が執筆
・河合塾で浪人生活を送る
・東大首席など100人以上の東大生に勉強法をインタビュー
ぶっちゃけ浪人女子の割合は少ない?
もちろんいるにはいますが、男女別割合で見ると少ないですね・・・。
実際、私の予備校の同じクラス(東大京大一橋東工大が一緒のコース)では20人中5人ぐらい、という感じでした。
というふうに私も感覚的には知っていたのですが、改めて調べてみると文部科学省が公式のデータを出していました。
「学校基本調査」(2019年度)によると、男性の浪人割合は26.1% 女性の浪人割合は18.0% と男性の方が約10%も浪人割合が高いようです。
浪人女子が少ない理由
浪人女子が少ない理由は色々あると思いますが、1番大きいのは「女の子に学歴はいらない」という時代遅れの考え方だと思います。
今でこそ共働き世帯が主流になっていますが、従来の受験生の親世代は専業主婦世代が多かったのでそういう気持ちが強いのでしょう。
また、世間的な「女子は浪人すべきじゃない」というイメージも大きく、それに流される人も一定数いると思われます。
女子が浪人するメリットとは?
ここでは浪人女子のメリットを解説していきます。
学歴が手に入る!かもしれない
女子が浪人するメリットの1つに、学歴が手に入るかもしれないというのがあります。
浪人が成功する保証はないですが、そこそこきちんとやっていれば現役の時よりも高い学歴が手に入るはず。
学歴が全てというわけではないですが、持っているにこしたことはないですよね。
最近では「自立した女性」が女子の憧れになっている節もあります。学歴はそんな女性になれる第一歩になるかもしれません。
友達ができる
浪人する女子は少ないです。だからこそ密に関われるし、「浪人してでも大学に合格したい!」という同じ気概を持った子たちばかりだから、仲良くなれる確率も高い。何より一緒に辛い浪人を乗り越えた仲間意識が強いです。
私自身、一緒に浪人した友達、予備校での友達に対しては「戦友」みたいな特別な気持ちを感じています。
仲良くなった女の子とご飯を食べたりお話ししたり、勉強を教えあったり相談したり、などなど、いい息抜きになっていました。友達が頑張る姿を見て私も頑張らなきゃと励まされてもいました。
友達ができるというのも女子が浪人するメリットです。
モテる
これは場合にもよるとは思いますが、予備校などでは女子が少ない環境ということもあり、モテることも多いようです。
いや浪人生なんだから勉強しろよと思われるかもしれませんが、浪人生はやけになりがち、ストレス溜まりがちなので、異性に癒しを求めるのも少しは許してあげてください(笑)
大抵の予備校では食事やおしゃべりができるホールやラウンジが設けられているのですが、そこでは派手な男女のグループが騒いでいることも多いです。たまに合コンですか???みたいな感じになってました(笑)
また、浪人界隈ではよく「囲われ」という状態が起こったりもしています。Twitterなどでもありがちですねこれ。浪人時代「囲われ」にならないように言動に気をつけていた記憶があります(笑)
自信にもなる
私は、女子というある種のハンデ?を抱えながらも、現役の時は浪人覚悟で東大1本で臨み、1年間必死に耐え、東大にリベンジして今の東大生としての自分を築いた自分に誇りを持っています。
これは受かったからこそ言えるポジショントークなのかなと思われるかもしれませんが、2次試験が終わって完全に落ちたと思って号泣していた時にも私は、「浪人してよかった」と同じようなことを言っていたので、ポジショントークの要素が強いわけでもないかなと思います。
親の反対とか、世間の目とかに悩まされて、特に女の子の浪人ってしんどくなりがちですよね。そんな中で「1年間頑張れた」ってすごいことだと思いますし、そもそも女の子なのに「1年間頑張る」っていう選択をしたことがすごいんです。(自分に甘いって言われるかもしれないですが・・・)
人生少し障害がある方が楽しいかなって思っているので〜っていうのは完全に個人的な意見ですが、「浪人を通して自分に自信をつけることができる」というのは見方を変えれば見えてくるメリットなのではないでしょうか。
女子が浪人するデメリットとは?
今度は逆に浪人女子のデメリットを考えていきましょう。
大切な10代の1年がなくなる
女にとって若さってかなりの魅力ですよね。老いには誰も勝てないです。もちろん年齢を重ねて出てくる魅力もありますけど、若い時、特に10代の女の子の時間って、男の子のそれよりもとても貴重なものだと思います。
そんな大切な1年間を丸々失う。メイクもファッションもかまけてはいられなくなるし、遊びにもほぼいけない。
かなり大雑把に男女で一般化していますが、この損失は男子よりも女子の方が痛い傾向にあるんじゃないでしょうか。
親の猛反対を受ける可能性がある
前述したとおり、私たちの親世代って女子の高学歴に対して重要視してない傾向があり、それに伴い浪人に対するいい印象もないことが多いので、親の反対を受ける可能性が高いです。
私自身も随分反対されましたし、私の周りの友達も女子の方が多く浪人を反対されていた人がいたような印象があります。
太る可能性が高い
これはケースバイケースなのですが、よく言われることなので取り上げておきます(笑)
浪人はとりあえずしんどい!なのでお菓子やジュースなどのカロリーの高いものに逃げちゃう人が多いんですよね。
毎日頑張る必要があるのに、今日はがんばったからご褒美!なんてお菓子を食べていると、毎日食べることになって・・・まあ太りますよね。
ただ私なんかはストレス感じると食欲消えたり吐いちゃう人なのでむしろ痩せました(笑)
結論、女子は浪人すべき?すべきじゃない?
↑上のような見出しで始めましたが、浪人に関しては女子に限らず、「すべき論」で語るべきではないと思います。
私は「浪人してよかった」と前述しましたが、決して浪人を勧めることはしません。
浪人はどこまでもしんどいですから。しんどいことをお勧めなんてできません(笑)
1回現役で落ちて自分に失望しているのに、落ち込んでばかりもいられない。毎日勉強して、受験のことを考えて、頑張りつづけなければいけない。一方で、もう1年頑張ったとして、成績は伸びるとも限らなくて、志望大学に受かるかもわからない恐怖を常に抱えている。
浪人時代、私は自分の中では全力で頑張りましたが、たくさん怠けていたことも認めます。
そんな怠惰な自分よりもずっと頑張っていた、同じく東大志望の友達が結局は不合格だった時、報われない努力にどうしようもなく虚しくなったのを今でも覚えています。
浪人した先にある困難を少しでも想像した上で、それでも「浪人をしたい」と思えるならばすればいい、とは思います。
「女子だから」というのはこの時考えなくていいんです。
たとえしんどくても、自分がやりたいかどうか、それだけを考えればいい。
ただ、「女子だから仕方ない」と自分の気持ちに対して向き合わずに流されてしまう女の子がいるのは少し悲しいです。「浪人してまで行きたい大学がある」そんな覚悟を持つ女の子が増えてほしいと個人的には強く思っていますし、そんな女の子たちを応援していきたいと強く思っています。
おまけ:女子の浪人でよくある質問
基本的には以上になりますが、最後によくある質問に答える感じで終わりにしたいと思います。リラックスして読み流してください。
予備校で浮く?恥ずかしい?
全く浮かないし、恥ずかしくもないです!
少ないとは言いつつも、女子がいないことは絶対にないと思うので、全然気にしなくて大丈夫です!
浪人中の恋愛はどうする?
これに関しては本当に人それぞれで、恋愛している人もいますし、全くそういうのとは離れていた人もいました。
好きな人のために頑張れる、という人もいるでしょうし、息抜きは必要ですからね。
ただ、「恋愛に溺れない」っていうのは大事だと思います。
せっかくの1年間を無駄にしないように賢く恋愛を使いましょう。
実際カップルで受かっている人もいますし、浪人中に付き合って今でも続いている人もいますが、「傷の舐め合い」になりがちなのが浪人中の恋愛です。
それで勉強時間が減って大学に落ちても自分のせいなので、相手のせいにしないようにしましょう。
男子よりもメンタル崩壊しやすい?
これは性別に差がないんじゃないでしょうか。
私の浪人友達は、男女関わらずみんな等しく病んでました。
浪人生とはそういうものです。(例外はいますが)
就職で不利にならない?
最近はほぼないようですが、なることもあるらしいです(笑)
女子という時点で結婚して辞めそうなのに浪人してたらなおさら1年歳を取ってるので渋い、という理由らしい。
私はこれを浪人してから知ったんですが、個人的には正直どうでもいいと思いました。
そもそも女性が結婚したら辞めなきゃいけないような制度なのが問題で、そういう会社は将来性が薄いのでこっちから願い下げです。
さらに最近では育児制度なども整ってきて、女性の社会進出のための制度はどんどん整備されていくはずなので、浪人経験を糧にしたり、浪人をへて自分の行きたい大学で貴重な経験をしたりすることはむしろ就職活動に結果的には有利になるでしょう。