東京都北区に本部を置く東京成徳大学。1993年に設立された同大学の歴史はまだ浅いにも関わらず、ネット民には早くも「Fラン」のレッテルを貼られています。
東京〜って大学は大抵Fラン。これ豆な。
例:東京国際大学
東京富士大学
東京成徳大学— aiueo700 (@FPS_KUSO) January 2, 2016
子ども学部・経営学部・国際学部といかにもFラン大にありそうな学部が3拍子で揃っていますが、本当に東京成徳大学はFラン大なのでしょうか?
大学の序列に詳しい現役東大生の筆者が調査してみたので結果を共有したいと思います。
東京成徳大学は本当にFランなのか?
ネットで「東京成徳大学」とググってみるとサジェストワードの候補の1つに「東京成徳大学 fラン」という表示が出てきます。
これを見て、せっかちにも
となってしまうのは少々危険です。
筆者が詳しく調査してみたところ、
東京成徳大学はFランではありませんでした。
その理由を以下詳しく述べていきたいと思います。
東京成徳大学がFランではない理由①
東京成徳大学がFランではないと筆者が判断した理由1つ目は、偏差値が35を下回っていないからです。
「何を以ってFラン大と言えるのか」はさまざまですが、最も厳密なのは河合塾が公表している偏差値が35を下回っているかどうかです。
河合塾からデータの提供を受けている大学受験パスナビによりますと、東京成徳大学の偏差値は以下の通りです。
上のスクリーンショット画像をご覧になればお分かりいただけるかと思いますが、東京成徳大学の各学部の偏差値は基本的に40以上あります。
また、もう一つ東京成徳大学がFラン大と呼べない理由があります。
東京成徳大学がFランではない理由②
東京成徳大学がFラン大とは言えないもう一つの理由に「入試結果の倍率が1.0を下回っていないから」というのが挙げられます。
つまるところ、東京成徳大学では目立った定員割れが生じていないということになります。
こちらは先ほどの大学受験パスナビから引用したものですが、基本的にどの選考も倍率が2倍以上あることがお分かりいただけます。
Fラン大の特徴として定員割れを起こしているというのが挙げられますので、上記から東京国際大学はFラン大に相当しないことがわかります。
以上より、偏差値と入試倍率の2つの観点から東京成徳大学がFラン大ではないことが証明できました。
東京成徳大学は世間的にもFラン大という認識がうすい
上では厳密な定義に照らし合わせると東京成徳大学がFラン大ではないということが分かりましたが、実は、世間的にみても東京成徳大学は「Fラン大」という認識がうすいのです。
まず以下のYahoo!知恵袋の回答をご覧ください。
Fランは狭義ではBF(ボーダーフリー)、つまり合格者に対して不合格者が少なすぎて合格者と不合格者の比率が5:5になるラインがないほど偏差値が低いということです。だから河合偏差値45ならFランではないです。広義では偏差値が低いこと、合格が容易なことをいいます。
また、Twitterで「東京成徳大学 Fラン」と検索しても、他のFラン大はもっと検索結果がたくさん出てくるのに対して、東京成徳大学はたったの2件しか出てきませんでした。
世間的にみても、東京成徳大学はどうやらFランとは言えないようです。
したがって、同大学を志望している受験生の皆さんは安心して進学を決めてもらって大丈夫ということが言えます。