東京都武蔵野市に本部を置く亜細亜大学。1955年に設立された当時の学長は文部大臣の太田耕造で、理事長には東急創業者をはじめとした社会的影響力の強い人物が就任してきました。
大東亜帝国の1つにも含まれている由緒ある亜細亜大学ですが、ネット民からは
亜細亜大学Fランのくせに俺の大学よ(広くて綺麗だ
— 虚無ンナ (@fajhsdkj) February 28, 2016
といった感じで、Fラン呼ばわりされています。
亜細亜大学を目指している受験生や関係者からしたら「これって本当なの?」と気になって夜も眠れないことでしょう。
そこで今回は、大学の序列に詳しい現役東大生の筆者が亜細亜大学が本当にFランなのかどうか調査結果を元に判定していきたいと思います。
具体的な根拠を提示しながら解説していくので最後までご覧ください。
亜細亜大学は本当にFランなのか?
ネットを眺めていると亜細亜大学がFランかどうかに関して上で紹介したツイートのように「Fランだ」という人もいれば、下のツイートのように
亜細亜大学をfランとか言えない気がしてる
— tomomi1991 (@lunchpac0110) May 15, 2019
Fランとはみなしていない人も少なくありません。
受験生や関係者からしたら亜細亜大学がFランであってほしくはないと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか?
筆者が詳しく調べてみたところ、
亜細亜大学はFランでないことが分かりました。
この大学のことをFランと言っているのはネット掲示板で脳を毒された学歴厨か、もしくは彼らの情報に踊らされている情報弱者です。
今後「亜細亜大学はFラン」と言っている連中を見かけてもまともに反応しないことをお勧めします。
以下では筆者がFランではないと判断した理由について、具体的に根拠を提示しながら解説していきたいと思います。
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亜細亜大学がFランとは言えない理由①
亜細亜大学がFランではないと言える理由として最初に挙げられるのは「偏差値がFラン大のそれではないから」というものです。
どういうことかと言いますと、Fラン大の狭義である「偏差値35を下回っている」という特徴を亜細亜大学が持ち合わせていないということです。
受験上最も正確に偏差値を出しているのは河合塾ですが、そこからデータの提供を受けている大学受験パスナビというサイトによりますと、亜細亜大学の偏差値は以下のようになっています。
基本的にどの学部も偏差値が45程度あることがお分かりいただけます。
Fラン大の基準から10も偏差値が高いので、これはどうあがいてもFランとは言えそうにありません。
これが亜細亜大学がFランとは言えない1つ目の理由でした。
亜細亜大学がFランとは言えない理由②
亜細亜大学がFランとは言えない理由として次に挙げられるのが「目立った定員割れを起こしていないから」というのがあります。
一般にFラン大というのは入試倍率が1.0を下回って「名前を書けば受かる」定員割れの状態を起こしています。
先ほどと同じ大学受験パスナビのデータによりますと、以下のように亜細亜大学には目立った定員割れが起きていないことが分かります。
基本的にどの選考も倍率が5倍近くあります。個人的に驚いたのが、ふつう倍率が1.0に近くなるAO入試のそれが2倍以上あることです。
このような人気ぶりから亜細亜大学がFランとは決して言えないことがわかるでしょう。
亜細亜大学がFラン呼ばわりされてしまうのは何故か
上では亜細亜大学がFランではないことを証明してきましたが、いったい何故Fラン呼ばわりされてしまうのでしょうか?ネット民が無差別にFラン呼ばわりしているだけなのでしょうか。
筆者の個人的な見解として、Fラン呼ばわりされる理由はその名前にあると思うのです。
どういうことかと言いますと、こちらのツイートが全て代弁してくれていますので紹介します↓
近畿大学とか四国大学とか日本大学とか亜細亜大学とか名前のスケールがでかいほど酷い大学なの分かってんのに世界適塾とか地雷すぎるに決まってるだろどこのFランだよ。
— 幻獣 (@Ike_Zhang) June 3, 2015
つまり、日本の大学は名前の地理的範囲が広がるほど偏差値が低くなる傾向があるので、アジア大陸を想起させる亜細亜大学も偏差値が低いFラン大学だと認定されやすいというわけなんです。
ただ、これには例えば北海道大学や東北大学などの例外があるので「私立大学に限った話」と1つ条件を加えておくのが良いでしょう。
とにかく、このような理由で亜細亜大学がFランだと言われているのは間違いないと筆者は考えます。