高校に入学したばかりなのに周りの友達が塾に通い始めて焦り出すのは、高校に通ったことのある人なら誰もが経験することです。
また、高2の夏あたりから一気に通塾勢が多くなって「自分もそろそろ・・・」と不安になり始める高校生も多いことでしょう。
そこでこの記事では、実際に小中高と10年近く塾に通ってきた現役東大生の筆者が「高校生は塾に行くべきか」について自身のリアルな体験談を踏まえて解説していきたいと思います。
・現役東大生ライターが執筆
・小中高の約8年間ずっと塾に行っていた
・東大首席など100人以上の東大生にインタビュー経験あり
【結論】高校生は塾に行くべきではない
最初に結論から言いますと、「高校生は塾に行くべきか?」と言われたら「行くべきではない」と筆者は考えます。
理由は色々ありますが、高校生が塾に通わなくてもいい主な理由は以下の3つです。
・ネットで色々情報が手に入る時代である
・スタサプをはじめとした格安通信教育で十分
以下、細かく分解して解説していきます。
高校生が塾に行くメリット・デメリット
上ではいきなり「高校生は塾に行かなくていい」と断言しましたが、記事を通してデメリットばかり挙げてもフェアじゃないので、一応高校生が塾に行くメリットをお伝えしていきます。
メリット①安心が買える
人間、特に日本人は同調圧力に屈しやすいので、周りと同じことをしてないと心配になってきます。逆に、周りと同じことをしていれば安心します。
高校生が塾に行くことで、その他大勢と同じことをしているという安心感が得られるのです。
(受験の真実や塾業界のカラクリを何も知らない場合に)不安な状態で勉強し続けるよりかは、塾に通って安心感を得た方が集中して受験勉強に臨めると思います。
以上より、安心感が得られるというのがメリットの1つであることがわかりました。
メリット②学校より早く予習ができる
これも上の安心感に関係するのですが、学校よりも早く先の内容を学習しておくことで心に余裕が生まれます。
「この単元は塾でやったから余裕でしょ」「塾でやったからこの時間は内職しよう」とリラックスして勉強できるのです。
高校生が塾に行って学校よりも先取りすることによって、そうでない学生よりも「自分の方が進んでいる」という優越感が得られます。
学校の先取りができるという点が高校生が塾に行くメリット2つ目でした。
デメリット①効果が薄いのにやたらお金と時間を浪費する
次に、高校生が塾に行くべきでない根拠となるデメリットについて簡潔にお伝えしていきます。
上記メリットの説明を受けて感じたと思いますが、高校生が塾に行って得られるメリットと消費される貴重なお金と青春の時間が釣り合いません。
基本的に塾で教えられることは学校の授業の焼き直しです。講師が変わって、説明の仕方や切り口が若干変わったくらいです。付加価値がほとんどありません。
皆さんが多額のお金を注ぎ込んでいるのは、設備代や光熱費、人件費がメインで、それに「塾に通っている安心」というのが加わります。
8年近く塾に通ってきて、実際に受験を終えて気がつくのですが(実際は高3の途中から気づいていた)、塾の効果というのは思ったより低いです。学力に直結するものに払っているお金は全くなく、そのほとんどが勉強と関係のない設備費やら人件費に回っているのが現実なのです。
デメリット②安心は買えても合格は買えない
この話をする際にいつも大手塾予備校を例に挙げるのですが、「東大〇〇人!早慶〇〇〇人合格!」というアレ、その数字のほとんどが一部のトップ層(それも特待生制度などで無料かそれに近い費用で通塾している層)によって作られている事実をご存知ですか?
ただの「安心」を買いにくる情報弱者層や見かけの合格実績や有名講師につられてくる底辺層は、塾予備校の養分となっているのです。実態はほとんどが不合格。
トップが無料に近い金額で塾予備校に通い、底辺層から巻き上げた金で塾や予備校は回っているのです。情弱層や底辺層が実績を作り出せるはずがないんです。
高校生が塾に行くべきでない理由
ここまでメリットとデメリットをお話しすれば、わざわざまとまった文字数にして説明しなくてもいいですよね。
高校生が塾に行くべきでない理由は、シンプルに、上で説明してきたメリットが小さいのとその一方でデメリットが大きすぎるからです。
また、東大をはじめとして、その他の大学にも独学で大学受験を突破した学生が一定数います。
このサイトでは過去に東大首席をはじめとした100人近くの東大生にインタビューをしてきたのですが、高校生時代に塾に行かずに東大に独学で合格した人はかなり多いです。
冒頭でも軽く触れましたが、今の時代はネットが高度に発達しているので、今皆さんがご覧の当サイト「東大勉強図鑑」をはじめとして色々な情報源から大学受験に有益な情報を入手することが可能です。
しかも最近ではスタディサプリなどの格安教育サービスが登場していますから、自分で勉強していて不安な箇所がでてきてもわざわざ高額払って塾に通わなくとも、月2000円ほど払えば塾と同じかそれ以上のクオリティの映像授業が受講できます。
もし高校生が塾に行くべきだとしたら「この塾かな・・・」
この記事では、基本的に「高校生は塾に行くべきではない」ということを声高に主張してきました。
その塾は、みなさんご存知のZ会と栄光ゼミナールが提携してリリースした「Z会ディアロ」という塾です。
学生Z会ディアロの評判ってどうなの? 管理人元トレーナーだけど評判は結構良いですよ 次世代型の塾として最近ものすごい勢いで教室数を増やしているZ会ディアロ。オン[…]
詳しい説明は以前書いた↑こちらの記事↑でレビューしているので、ここでは簡単にどんな塾か説明します。
Z会ディアロは従来の塾とは大きく違って、まずインプットを全てZ会の映像授業で済ませます。そのため他の塾と比較して費用をぐっと抑えられるのです。
そして、次が一番特徴的なのですが、ディアロではZ会の映像授業でインプットしてきたことをプレゼン形式で講師にわかりやすく伝えるアウトプットのレッスンが用意されているのです。
科学的な研究で示されているのですが、人間は誰かに説明したことを長期的に記憶する傾向にあります。ディアロはこの効果を狙って、プレゼン発表を通じてコミュニケーション能力を高めつつ、受験に使える長期記憶も形成するという一石二鳥の教育サービスを生み出しました。
したがって、この記事を読んでも「それでも塾には行っておきたいな」「安心のためでもいいから塾に通いたい」と感じている学生にはZ会ディアロをオススメしておきます。