この記事をご覧の皆さんは、おそらく模試まであと少しという方がほとんどかと思います。
結論から言いますと、模試の勉強はやみくもにやっても全く効果が出ないばかりか、逆に不安になってしまい精神的に良くありません。
そこでこの記事では、模試を控えた受験生の皆さんのために、直前にやると効果がある勉強法や当日の過ごし方をわかりやすく解説していきます。
・現役東大生ライターが執筆
・数え切れないほどの模試を受験してきた
・開成オープン模試3位、駿台マーク模試全国3位の経験あり
そもそも模試の勉強はした方がいいの?
まず、実践的な勉強法を解説する前に、そもそもどうして模試の勉強をすべきなのかを受験勉強という観点から簡単に確認したいと思います。
皆さんは模試の存在意義についてどのような考えをお持ちでしょうか?
などなど人によって様々だと思います。
しかし、受験勉強という観点から模試を受験すること、もっと言うと受験する模試に向けて勉強することはある1つの大きな意味を持ちます。
受験勉強というのは基本的に3年スパンの長期的なものになります。学習する範囲も膨大です。そのため、定期的に既習範囲を復習しないと記憶から抜けてしまいます。
模試の勉強というのは、それを避けるためにも非常に重要なのです。これが模試の勉強をしなければいけない理由となります。
模試の勉強はいつから始めるのが理想?
さて、模試の勉強の重要性がお分かりいただけたところで早速、実践的な内容に入っていきましょう。
まず模試の勉強はいつから始めた方がいいのか?これが気になる学生が非常に多いと思います。
模試まで1週間きったという方は、全科目の勉強をするのは不可能ですので、下の指示に沿って特定の科目だけ勉強するのがオススメです。
【科目別】本当に効果のある模試の勉強法
無数の模試を受けていく中で、試行錯誤しながら編み出した効率的かつ効果的な勉強法を科目別にお伝えしていきます。
英語
模試に向けた英語の勉強は工夫せねばなりません。
3週間前に勉強を始めれば理想的とは言ったものの、英語をはじめとした主要3教科(英語数学国語)は勉強してから成績に反映されるまで遅くとも半年はかかる科目です。
したがって、3週間という短い期間で模試の勉強をする場合、取捨選択をして勉強する単元を決めねばなりません。
どの模試もだいたい試験範囲というのが公表されているはずですので、該当範囲または既習範囲の文法項目を重点的に勉強してください。
数学
模試の数学に向けた勉強も時間が限られています。
アドバイスとしては、本当に苦手意識の強い単元を問題集を使って重点的に解き直し、その他の範囲は公式や論理展開のパターンを解答解説を見て覚える作業をすることです。
筆者の時代だったら、模試数学の勉強には「持っている問題集をひたすらやれ」と言っていましたが、今の時代はだいぶ便利になっているのでスタディサプリで模試の勉強をするのがおすすめです。
スタディサプリでしたら学校の試験や模試で出やすい問題を単元ごとに短い時間で押さえることができるので効率的かつ効果的に模試の勉強をすることができます。
また、模試が終わってからも受験勉強の手段として活用できるので、塾に通わなくても迷うことなくまっすぐに受験勉強ができます。
という学生も当然いるでしょう。
そういう場合、中学生ならこちらの問題集で模試数学の勉強をするのがよいでしょう。
一方、高校生の場合は筆者が実際に使っていたFocus Goldをオススメします。
国語
一方の高校生は、中学生同様に現代文は勉強してもどうにもならないので、古文と漢文に全振りしましょう。
古文は古文単語と文法です。英語と違って古文単語は300語程度しか覚えることがないので3週間あれば終わります(間違えやすい単語、チェックがついている単語を中心に)
文法は試験範囲という概念があまりないと思うので、学校で習った箇所を復習すればいいと思います。
次に漢文に関しては、句法だけで構いません。こちらも古文同様に試験範囲という概念がないので学校で習った範囲を重点的に復習しておけばよいでしょう。
理科
模試の理科の勉強は、中学生と高校生の文理で対応が変わってきますので別々に解説します。
まず、中学生の場合は理科は必須科目になると思うので(私立受験以外)苦手範囲でなおかつ暗記事項を中心に勉強しましょう。中学理科は結構範囲が膨大なので、全部勉強しようとなると絶望します。
該当範囲の中で模試で出やすい事項をサイト等で調べて重点的に勉強するのがよいでしょう。数学同様にスタディサプリでの勉強がおすすめです。14日間無料体験できるのでインストールをおすすめします。
高校生で国公立大を志望する文系の場合は理科基礎の勉強をしっかりしておくことをオススメします。
ぶっちゃけ理科基礎程度であれば高3夏に本気を出せばマスターできなくもないのですが、なんだかんだ高3夏は英数と社会に力を入れたい時期(夏どころか高3全期間)なので、それまで模試があるごとにしっかり勉強しておくのが後々楽だと思います。
理科基礎は物理基礎以外はほとんど暗記事項なので勉強の仕方は特に言及しません。
一方の理系の方、文系みたいに暗記ばかりではないはずですから、苦手な箇所は計算も含めしっかり勉強しておきましょう。その他の範囲は、出来ることが限られているので暗記事項を中心に効率よく勉強しましょう。
社会
社会は模試の勉強が一番しやすい科目だと思います。
それゆえ、特に勉強法について言及することはないのですが、強いて言うなら1冊を広く浅く勉強するのがおすすめです。
模試まで3週間ある人は1週間で模試内容を全部勉強し直し、それをもう2周すると完璧な状態で模試当日を迎えることが出来ると思います。
模試の前日は一体何を勉強すればいい?
さて、模試がいよいよ翌日になりましたと。
模試の翌日は当然ながら時間が全くないのでやることが限られてきます。
変に問題集を解き始めたりすると絶対に終わるわけなく、逆に変に心配になるだけですのでやめましょう。
模試前日は新しいことをやらずに、数週間勉強してきた中でも特に苦手意識を感じた箇所や記憶が曖昧なところの暗記に努めましょう。
個人的には、苦手意識のある箇所の勉強は時間がかかって終わらず、余計に心配になる可能性が高いので、割り切って暗記科目中心に勉強するのが良いと思います。
模試当日の移動時間や休憩中にやるべき勉強は何?
いよいよ模試当日になりました。
模試当日にやるべきことは、当然に暗記事項中心の勉強です。筆者は得点に直結する数学の公式を中心に勉強していました。
移動時間も暗記中心のインプットです。流石にずっと数式を眺めるのは苦痛ですので筆者は古文単語を見ていました。
試験時間直前はそれぞれの科目の暗記事項を中心に勉強します。
英語だったら英文法、数学だったら公式や定理の確認、国語だったら古文の文法や漢文の句法、理科社会は間違えやすい暗記事項中心にまとめノートを見ていた気がします。
学生で、結局まとめノートって無駄なの? 管理人今日は「まとめノート無駄論争」に終止符を打ちますよ 結論から言うと、まとめノートはきちんと使用すれば決して無駄では[…]
模試の勉強に関しては基本的に以上となります。
みなさん頑張ってください。