最近インスタグラムやツイッターで見かけるようになった「勉強垢」ですが、結論から言いますと非常に効率が悪い上に受験もボロッボロ落ちます。
ただ、「勉強垢」のようにキラキラしながらでないと勉強のモチベが湧かない人が一定数いることも十分承知しています。
そこでこの記事では、「勉強垢」の成績が伸びない理由と彼ら彼女らが成績を上げるために実践すべき本来の勉強法を現役東大生の筆者が丁寧に解説します。
筆者も昔「勉強垢」に似たことをしていたので信憑性の高い内容になっていると思いますよ!
・現役東大生ライターが執筆
・中高時代に非効率な勉強法をして失敗してきた
・しかし本質的な勉強法に気がつき東大に現役合格を果たす
勉強垢とは?頭良い人はいるの?
勉強垢始めました✎
⚪︎立命館大学2回生(仮面4浪)
⚪︎難関国立大志望
⚪︎参考書コレクター
⚪︎得意科目⇒数学
⚪︎苦手科目⇒地理#勉強垢#勉強垢さんと繋がりたい#勉強垢さんでいいねした人全員フォロー pic.twitter.com/i0rfPsIDm7
— りつめいかめん (@BKCkamen) May 15, 2021
そのほとんどが勉強嫌いから現実逃避するために勉強垢を運用しているのが現実です。
何故東大(特に離散)が絡むと学歴詐称が後を絶たないのか、その秘密を確かめるべく我々はツイッターの勉強垢界隈の奥地に向かおうとしてブロックされた
— ささきべ (@Sasakibe_2nd) November 26, 2020
勉強垢の数少ないメリット
冒頭からお伝えしているように「勉強垢」には基本デメリットしかありません。
しかし、ものごとには必ず2つの側面があり、当然「勉強垢」にもメリットというものが存在します。
全力で叩く前に数少ない「勉強垢」のメリットを確認しておきましょう。
嫌いな勉強を始める貴重なきっかけとなる
「勉強垢」を運用する数少ないメリット1つ目は、勉強したくない重い腰を上げるのに役立つことでしょう。
彼ら彼女らは、「勉強垢」を通して承認欲求が満たされなければ本来勉強すらしません。
そんな勉強嫌いの学生が勉強するモチベの1つに「勉強垢」があるのは確かですから、「勉強垢」にもメリットがあるのは否定できないでしょう。
SNSを通して勉強仲間やライバルと繋がれる
「勉強垢」を運用する数少ないメリット2つ目は、SNSを通して勉強仲間を作れることです。
これは筆者の経験則ですが、受験勉強は環境が非常に重要です。特に、学校や塾の友人など受験勉強の仲間でもありライバルでもある存在は欠かせません。
そうした時に喝を入れてくれたり刺激を与えてくれるのが勉強仲間やライバルです。
直接会ったことがないとは言え、フォロワーとしてそうした勉強仲間が作れることは「勉強垢」を運用するメリットと言っても良いでしょう。
勉強垢が無駄で落ちやすい理由
しかし、いくら「勉強垢」にメリットがあるとはいえ、デメリットの方が大きいのが現状です。
では「勉強垢」にはどんなデメリットがあるのでしょうか?
勉強してるようで全くしてない
これは「勉強垢」の90%が当てはまると思います。
「勉強垢」を運用する彼ら彼女らにとっては、冒頭で述べたように、勉強をすることよりもおしゃれなノートや文房具の写真を撮ってSNSにアップすることの方が重要です。
いかに多くのフォロワーから「いいね」をもらえるか、いかに写りの良い写真を撮れるかが喫緊の課題であり、その日何ができて何が出来なかったか、昨日の自分よりどれだけ成長したかはあまり気にしないのです。
つまり、勉強しているようで全くしていない状況が生まれてしまっています。
受験は過程はどうでもよく結果が全ての世界です。いかに「勉強垢」用の写真や投稿に時間をかけたかは全く関係がありません。
圧倒的に非効率な勉強法
「勉強垢」の中には、ある英単語(例えばarrive)だけをノートの片面にびっしりと書き殴っている学生が結構います。
冗談抜きでノート片面にびっしり同じ単語を連続で書いているので、そうですね、だいたい200回くらい書いている計算になりますでしょうか。
少しでも受験勉強の経験がある人だったらすぐに非効率だと気づくことも「勉強垢」の学生たちはSNS映えのために簡単にやってのけるのです。
英単語の例の他にも、教科書に書いてあるようなことをわざわざ別のノートに綺麗に書き写してオリジナルのデコレーションを始めてしまう非効率な学生もよく見ます。
例を挙げれば枚挙に遑がないのでこれくらいにしておきますが、「勉強垢」界隈にはこのような非効率な勉強法を疑うこともなく実践してしまう人が多いのです。
SNSに時間を奪われている
「勉強垢」はなにしろSNSありきですから、勉強中ついついフォローしているユーザーの投稿やタイムラインを眺めてしまいがちです。
特に、中高生はSNSでリプを送りあったりDMを飛ばしたりなんてことは日常茶飯事なので、より一層時間が溶けやすいです。
「勉強垢」はただでさえ非効率な勉強をしていて他の受験生と差がついているのに、SNSで絶対的な勉強時間も足りていないようだと、とても志望校合格は難しいのではないでしょうか。
勉強垢がやるべき本来の勉強法
とはいえ、「勉強垢」界隈に今すぐ止めて垢消ししろといっても酷だと思うので、ここでは「勉強垢」界隈に実践してほしい本質的な勉強法をお伝えします。
筆者自身の経験や周りの東大生の勉強法を参考に書いているのでかなり役に立つと自負しています。
書き殴る回数は最高10回
まず、「写経」は最高10回までにしてください。本当は5回でも十分ですが、「勉強垢」に載せるノートのビジュアル的に1行分埋まる10回で妥協しましょう。
10回以上は正直効果が薄いので、ノートに英単語や英熟語を書いて練習する際は、無意識に書き殴り続けないように注意しましょう。
特に英単語の場合は、書いている単語がどういう意味で発音がどうするのかを意識しながら書きましょう。
ノートは基本とらなくていい
「勉強垢」あるあるノート。
はっきり断言しますが、ノートはどうしてもという場合以外とらなくていいです。
基本的に、受験に必要な情報というのは教科書や参考書に過不足なくまとまっていますので、それをわざわざノートに書き直す必要性はないはずです。
むしろ、東大生は乱雑にノートを取る人が多いというか、そもそもノートを取らない人の方が若干多い気がします。
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まとめノートは力入れて良いかも
教科書や参考書の内容をそのまま写経するノート作りの代わりにやってほしいのが、間違えノートの作成です。
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受験勉強の本質とは、試験までに間違えた問題ができるようになっていることですから、そういった観点で自分のミスや間違いの癖が分かる間違いまとめノートの価値は非常に高いです。
ですから「勉強垢」は写経ノートではなく間違いまとめノートの作成とその復習に力を入れるようにしましょう。