東大に落ちた人が最初に読むべき記事

学生
東大落ちた…人生どうしよう

 

一生懸命勉強したのにもかかわらず、東大に不合格になってしまったらとても辛いですよね。他のことを犠牲にして勉強をしてきた人ほど、不合格という現実を受け止めきれられないと思います。

 

筆者も1年目の受験で不合格になってしまった時はとてもショックでした

 

この記事では、惜しくも東大に落ちてしまった受験生に向けて、その後の選択や気持ちの持ちようについて筆者の体験を交えながらお話ししたいと思います。

 

■この記事の信頼性
・1浪経験のある現役東大生が執筆
・2度目の東大受験は宅浪で突破
・東大首席など100人以上の東大生にインタビューした管理人が監修

東大に落ちるのは割と普通。逆に1発で受かるのがすごすぎ

東大に落ちてしまった直後は、ショックや後悔で「自分だけが不合格になってしまった」「友達はみんな受かったのにどうして…」という気持ちに陥りやすいと思います。

 

ですがみなさんもよくご存知のように、東大の倍率は約3倍です。当たり前のことですが、受験生の3分の2は不合格になってしまうのです。

 

そう考えると、東大に落ちるのは割と普通のことのように思えませんか?合格する3分の1の中には当然浪人生も含まれているので、むしろ東大に現役合格する人たちがすごすぎるだけなのかもしれません。

東大に落ちた人の2通りの悩み方

東大受験で落ちるのはよくあること…とは言われても、そう簡単には割り切れないですよね。

 

ここでは東大に落ちた人にあるあるな2通りの悩み方を解説します。

東大に落ちた後に浪人するか否か

東大に不合格になってしまった後、まずはじめに悩むのが「浪人するかしないか」ということだと思います。筆者は東大以外の大学を受験していなかったので迷う余地はありませんでしたが、他の大学も受けた受験生の多くはこの問題に直面します。

 

しっかり悩んで自分に合った選択をするのが良いと思いますが、決断するための時間があまりないというのも事実です。別の大学に進学するにしても住む場所などを決める必要がありますし、浪人するならば予備校には行くのか、行くとしたらどこにするのかなど決めなければならない問題が山積みです。

 

落ちた直後はこういったことを考えるのもきついかもしれませんが、この選択だけは悔いのないようにしっかり考えてみてください

東大落ちの人生とどう向かい合っていくか

受験に失敗した直後は、「その後の人生をどうやって生きていこう…」と悲観的になってしまっても仕方ありません。高校時代に一生懸命勉強したことが報われなかったことで、自分の全てを否定されたかのような気持ちになってしまう可能性すらあります。

 

もう1年頑張るにしろ、別の大学に行くにしろ、これは避けては通れない問題です。東大受験者の多くは皆それなりの覚悟を持って受験に臨んでいるため、落ちたことで自分の価値を揺るがすようなショックを感じてしまうことも多いでしょう。

 

しかし冷静に考えてみれば、東大に落ちたからといって人生が変わってしまうほどの影響が及ぶことはあまりないかもしれません。

 

 

例えば、大学に行くか行かないかの選択は、その後の人生を比較的大きく左右するでしょう。でも東大に行っても他の難関大学に行っても、世間からの評価はどちらも高いですし、その後の人生が劇的に変わるというのは考えにくいです。

 

東大に固執してしまう気持ちは痛いほどわかりますが、東大に落ちたことで人生に絶望する必要は全くない、ということは強調しておきたいです。

東大に落ちた人は可能なら浪人しよう

筆者の個人的な意見としては、浪人することをおすすめします。

 

なぜなら、入学時の1年程度の遅れは学校生活を送る中で全く気にならなくなるからです。もしも気持ちの整理がつかないのであれば、無理に他の大学に行くよりも1年待って東大に進学した方が良い可能性が高いです。

 

入学してみるとわかるのですが、休学や留年が理由で元とは違う学年に在籍する学生は少なくありません。加えて東大の浪人率は比較的高めなので、浮いてしまうことも全くありません。

 

管理人
管理人は現役合格でしたが現在休学2年目ですよ☆

 

もちろんそれぞれの事情がありますから一概には言えませんが、少しでも未練があるのならもう1年頑張ってみても良いと思います。このサイトには浪人生向けの勉強記事もたくさんあるので、ぜひ読んでみてください。

 

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東大落ちコンプの注意点や克服の仕方

ここでは東大に落ちてしまった人が陥りやすい精神状態や注意点、克服方法について解説していきます。

 

東大に落ちた経験は自分で思っている以上にその後の人生や考え方に影響を与える可能性が高いのでしっかりと読み込んでください。

東大に落ちたとしても楽しい大学生活は送れる

もしも東大を諦めて他の大学に進学することを決めたなら、それはとてもすごいことです。

 

もう1年チャレンジする人も立派ですが、東大に固執する気持ちを捨てて別の場所で成長することを選択するという潔い決断はなかなかできないものです。

 

とはいえ、一度は東大とは違う場所で頑張ろうと決意しても、未練がなかなか捨てきれないという場合があると思います。もしかすると自分や自分の居場所に劣等感を抱いてしまうかもしれません。

 

 

ですが先ほども言ったように、どこに進学したとしても人生が台無しになってしまったわけでは全くありませんし、自分の価値が変わるということもありません

 

進学先の大学で学べること、経験できることは東大と全く遜色ないと思います。そこで頑張るという決断をしたのであれば、そこでの学生生活を目一杯楽しんだ方が「東大に行けていれば今頃…」と悲観的になるよりも何倍も素晴らしいことです。

 

管理人
↓こちらのライターさん↓は東大落ち明治の方で、元気の出る記事を書いているので共有しますね。

 

学歴コンプを拗らせてルサンチマンにならないように

「学歴コンプ」という言葉がありますよね。文字通り、自分の学歴に不満や劣等感を持っており、コンプレックスを抱えている状態のことです。あまり良いイメージが無く、侮蔑的な印象さえ感じられるこの言葉ですが、目にする機会はとても多いです。

 

この背景には学歴至上主義の社会があります。「偏差値の高い学校に行くのがえらい」という考えが身についていると、自分の進学先が満足のいく偏差値の学校でなかった時に過剰にコンプレックスを抱いてしまうのです。しかしこれは苦しんでいる本人ではなく、社会や育ってきた環境に原因があります

 

東大を受験する学生は特に、このような環境で勉強をしてきた傾向が強いと思います。そのため、東大とその他の大学との間に深いラインを引いてしまっている可能性があるのではないでしょうか。つまり、東大を過剰評価して、そのほかの大学を過小評価しかねないということです。

 

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もちろんこのような偏った見方をする人はそれほど多くはないでしょうし、普通は大人になるにつれて学歴以外の点に価値を見出すようになるので、学歴コンプが深刻な問題になるケースはそれほどないと考えられます。しかし、残念なことにそれを拗らせてしまうケースもないとは言い切れません

 

ルサンチマンとは、弱者が強者に対して憎悪や憤りの感情を持つことを意味します。学歴コンプを拗らせてしまうと、「志望校に合格した人=強者」、「不合格になった自分=弱者」という構図ができあがり、まさにこのルサンチマンの状態に陥ってしまいかねません

 

 

ですが、何度も言っているように、進学した大学で人生が決まるということは実際にはほとんどありませんし、そもそも偏差値の若干の差で大学の優劣がつけられる訳でもありません。「学歴」というたった1つの基準に縛られて苦しみ続けるのは非常にもったいないことです。

 

環境や社会に原因があるのでそこから抜け出すのは大変なことですが、もし自分がこれに当てはまると思ったら少しずつでも気持ちを変えていってみてください。

東大受験に挑戦したあなたは立派

どのような選択をしたにしろ、楽しいことや誘惑の多い高校時代に、必死に勉強して東大受験に挑戦したというのはとても立派なことです。

 

もし自分の意にそぐわない結果になったとしても、何らかの目標に向かって努力をしたという経験は、その後の人生において大きな糧になります。

 

もう1年頑張るという決断をした人は、「もっと頑張っておけばよかった…」と後悔を抱えていることと思いますが、その経験は決して失敗ではありません。筆者も浪人中は自分に自信がなくなって、自己否定を繰り返していました。

 

 

ですが、1年目の頑張りは翌年の合格に繋がります。その時にはわからなくても、挑戦して駄目だった自分のおかげで今があると思えるようになります。

 

ですのであまり自分を責めすぎず、「自分はよくやった」くらいの気持ちで過ごしてください。

 

また、別の大学に行くことを決めた人にとっても東大受験の経験はプラスになるでしょう。目標に向かって努力するというのは、東大受験者にとっては当たり前のことのように思えますが、実はとてもすごいことなのです。この経験は人生の他の場面で必ず役に立ちます

勉強以外の特技を極めよう

東大受験をする人の多くは、自分の最大の武器は勉強ができることだと思いがちです。

 

もちろん中には楽器やスポーツなどの優れた才能を持ち合わせている人もいますが、多くの人が勉強にステータスを振り切っているように思います

 

ですが、勉強と言っても受験勉強の段階では専門的な知識もほとんどなく、その後の人生に役に立つものも多くはありません。つまり勉強というのは、大学進学後には特技でも何でもないものになってしまいます

 

 

どのような道に進んだとしても、勉強に固執していれば中身のない空っぽ人間になる他ありません。これは東大に進学できたとしても言えることです。

 

そうならないためには、勉強以外の特技や趣味を見つける必要があります。スポーツや音楽だけでなく、ビジネスや資格に関係したもの、最近だとプログラミングなど、大学生でもできそうなものはたくさんあります。また受験勉強で培った論理的思考力や知識を活かして、学問を極めることもできるでしょう。

 

 

受験に失敗することで、自分を駄目人間だと思い込んでしまっている人がいるならば、それは誤りです。

 

確かに受験勉強という一つの側面では報われなかったかもしれませんが、それ以外の側面で否定されたわけではありません。

 

むしろ、「自分には様々な面で伸び代がある」ということを自覚して、新しい自分を発見するチャンスだと考えることもできます。何かに打ち込む能力は十分にあるはずですから、そのようなポジティブな気持ちでチャレンジできれば良いですね。

まとめ

ここまで色々とお話してきましたが、もう一度強調したいのは、東大に落ちたとしても自分の価値や人生が否定されたわけでは決してないということです。

 

また、それまでの頑張りが無駄になったというのも違います。不合格になってしまったかもしれませんが、浪人する場合は別の年に、しない場合も人生のいつかの時点に、それぞれその経験が役に立つ時がきます。受験勉強で得られる知識は役に立たなくても、一生懸命努力した経験や効率よく勉強を進める方法は一生モノです。

 

落ちたばかりではそんなことを考える余裕は到底ないと思いますが、数年経って後では「あの時は悔しかったけど今の自分があるのはあの経験のおかげだ」と思えるようになるかもしれません。筆者は「もし現役合格していたら天狗になっていただろうから、むしろ落ちてよかった」と思っています。結局は時間が経てば、そのくらいのものになってしまうのです

 

東大に合格するというのは人生においてただの通過点でしかありません。筆者もそれがわかるようになったのは最近のことなので、高校生や卒業したばかりのみなさんにはまだピンとこないかもしれませんが、この記事が少しでもみなさんの助けになれば幸いです。

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