【2023年】河合塾東大オープンの特徴と攻略法を東大生が科目別に解説

学生
河合塾の東大オープンってどんな感じ?他の東大模試とどう違うの?

 

管理人
複数の東大模試を受けた現役東大生が解説してくれるよ

 

この記事では、東大オープンに関するさまざまな疑問を解決すべく、現役東大生の筆者が東大オープンについて解説していきたいと思います!

 

受験生時代に得た知識や実際に自分で東大オープンを受けた経験に基づいて解説していますのでリアルな情報が入手できることをお約束します。

 

東大オープン以外の東大模試比較記事が読みたい方はこちらの記事がおすすめです!

河合塾東大オープンとは

東大オープンとは、河合塾が主催する東大2次試験用の模試のことです。

 

以下、4項目に分けて基本情報を確認していきましょう。

日程

例年8月と11月に1回ずつ開催されており、駿台実戦とは被らないように設定されています。

 

また、受験生以外にはあまり知られていないのですが、11月の東大オープンを受けた人には直前演習講座(という名前ですが、実質3回目の東大オープン) への招待状が来ます。

 

管理人
なんか招待来た覚えがありますね…行きませんでしたが

 

これは僕の時は2月上旬に開催されていました。

 

受験者数

例年文理合わせて1万人強です。

 

東大の定員が3000人くらいで、倍率が大体毎年3倍ちょっとなのを考えると、その年の東大受験者はほぼほぼ東大オープンも受けていると考えて良いでしょう。

料金・値段

東大オープンの料金は6380円です。

 

高いですが、東大模試は大体こんなもんです。

試験会場

各河合塾の校舎で行われます。

 

できれば行き方を知っている校舎か、駅に近い校舎を選びましょう。

 

早い者勝ちです。

 

河合塾東大オープンの特徴

ここからが本題で、まずは東大オープンの特徴について見ていきましょう。

難易度

自分や周りの意見を鑑みると、東大模試としては標準的という印象を抱いている人が多いように感じます。

 

ただ、科目別にみると、英語と物理は難しくなりがちで、数学は比較的簡単になる傾向にあるようです。

 

採点基準

各科目で厳密に決められていて、それに基づいて採点されています。

 

採点基準と模範解答は答案返却の時に同時にもらう事ができます。

 

採点基準が変だと思う事はほぼないです。

 

科目の特性上、現代文や社会の論述では意見が分かれる事があるようですが、これは東大オープンに限った話ではないと思います。

 

判定結果

割とあてになる(特に浪人生には)と思います。

 

母集団が本番とほぼ重なっているので、精度が良くなるのでしょう。

 

ただ、これは統計的に出た数値なので、気を抜いたり落ち込みすぎたりする必要はありません。その結果、受けてさらに自分の勉強習慣や方針をどう洗練させていく事ができるかの方が、圧倒的に重要です。

 

蛇足になりますが、河合塾の生徒は東大実戦と比べて東大オープンの方が良い成績をとる傾向にあるような気がします。普段から模試作成者の指導カリキュラムに指導を受けていると、その模試の癖に自然と適応するようになるのかもしれないですね。

 

河合塾東大オープンにおける科目別の対策・攻略法

ここでは河合塾の東大オープンに向けた科目別の攻略法をお伝えしていきます。

東大オープン「英語」の攻略法

先程も述べたように、英語は分量、難易度共にレベルが高いと思います。他の東大模試や本番よりも高いと感じました。

 

しかし、模試にありがちな独特の癖はあまり感じません。

 

そのため、英語が得意な人は東大オープンの英語で良い成績を取る事を目標にすると良いでしょう。成長するには、本来よりも少し高い目標を目指した方が良いと言いますし。

 

 

具体的な対策としては、定説通り量をこなして英語の処理能力を上げる事にフォーカスしましょう。既に別の方が書いた記事も参考にしてみて下さい。

 

関連記事

(この記事は約7分で読み終わります)東大を目指す受験生が文系・理系問わずにぶつかる壁が「東大英語」です。受験の前になると社会や理科に意識が向かってしまいがちですが、英語でしっかりと点数を重ねることは合格への第一歩です。 […]

 

以下、僕が良いと考える対策を書かせて頂きます。

 

読解なら市販の問題集をこなしまくるのも良いですが、僕のおすすめはネットの英語の文章を読みまくる事です。読んだ英語の文章をコピーして、DeepLというサービスの原文欄にペーストすればめちゃくちゃ正確な日本語訳が出てきます。

 

Google翻訳とは精度が桁違いに良いのに、一度に5000文字以内なら無料で使い続けられるという優れものです。これを使って圧倒的な読解量を確保しましょう。

 

管理人
いい情報を知りました。管理人も使ってみることにします

 

 

これならあまり問題集に取り上げられない、最後の大問で出てくるような文章に触れる回数も多くできますし、東大の本番では使われる文章は海外のブログから採用される事もあるという観点からも”ネットの文章を時間測って読む→DeepLで翻訳して理解度確認”の流れはおすすめです。

 

リスニングならTEDとかで字幕のあるものを聞くと後から理解度チェックができて良いです。

 

 

管理人
最近のYoutube動画は自動翻訳字幕機能があるので、海外の動画見るのもありです。

 

英作文はなるべく多くの例文を暗記すると速度が上がります。

 

汎用性の高い例文を集めた例文集とか色々市販されているので、その中から気に入ったのを一冊買ってやりこむのは良いと思います。

 

東大オープン「数学」の攻略法

私が以前に書いた東大数学の対策記事(理系向け)にならって対策しましょう。

 

関連記事

学生「東大理系受験したいが理系数学がどんなものか分からない」「東大数学対策の情報が不足している」 この記事では今年東大に合格した理系東大生の筆者が、東大理系数学の対策法だけでなくおすすめ参考書や問題[…]

 

管理人
文系数学向けの記事はこちらです↓

 

関連記事

学生東大文系数学の勉強法はどうしたらいいの? 東大文系受験生の中でも数学で苦労している人は多いのではないでしょうか。 しかし、東大文系に合格するためには数学を攻略することは[…]

 

東大オープンの数学は難易度は比較的簡単な事が多いので、がっつり高得点を狙う気持ちで臨むのも良いでしょう。

 

ただ、簡単とはいえ独特の癖があります。良問ではあるのですが、東大の傾向と少し違う感触を感じます。予備校教師が作問しているので、どうしてもその人の癖が出てしまうのでしょう。

 

東大オープン「国語」の攻略法

難易度は標準的です。普通に東大国語の対策をするだけで良いです。

 

どの模試にもいえまさが、現代文に関しては模試は特に気にする必要はないです。

 

管理人
一応、東大首席による東大現代文勉強法の記事を添付しておきます↓

 

関連記事

東大受験は多くの科目を並行して勉強しなければなりませんが、その中でもどのように勉強すれば良いか受験生が最も悩むのはやはり東大現代文ではないでしょうか。 僕自身も受験生の頃、最も悩んでいたのが東大地理と、この東大現代[…]

理科

物理は難しい事が多い印象を受けます。

 

特に第2回の力学の大問では、座標系を変えてみる事への習熟度で差が出る事が多いです。慣性系・非慣性系への理解を深め、演習を積んでおくと良いでしょう。これは東大の本番を見据えた上でも大切ですね。

 

化学・生物の難易度は標準的です。

 

本試との違いを気にする事はあまりません。普通に対策しましょう。

 

社会

文系の人に聞いたところ、難易度も普通で癖も特には無く、王道の対策をするのみとの事でした。

 

管理人
そうですね。直前は教科書をパラパラ眺めておけば良いでしょう。(元文系受験生より)

 

河合塾東大オープンに関してよくある質問

東大オープンに関しては以上となります。

 

ここからはコラムとして東大オープンに関してよくある質問をQ&A形式で解説していこうと思います。

東大オープンの返却はいつ頃?

東大オープンの返却はマジで遅いです。1ヶ月半強くらいかかります。

 

管理人
東進の本番レベル模試を見習ってほしいですね…。

 

ただ、丁寧にやっている分、採点ミスは聞いた事がありません。

 

東大オープンの目標点はどれくらいに定めておくべき?

現役生と浪人生に分けて説明します。

 

管理人
ここでは、出題範囲の中に未修範囲がある人を現役生と定義とします。

 

また、点数は回によって大きく変わってしまうので、判定で説明します。

現役生

2年秋以降から本格的に始めた人は、特に夏模試の判定はあまり気にしなくて良いと思います。

 

秋模試の結果で、判定や順位が夏と比べてきちんと上がっているかを気にして下さい。

 

「現役生はセンター後に伸びる!」とよく言われますし、たしかにこれも事実ではあります。しかし、流石に何十番かは上がっていないなら、模試当日に風邪を引いたとかでない限り、どこか普段の姿勢に改善できるところがあるはずです。

 

管理人
一般的に、判定が悪ければ悪いほど、成績は伸ばしやすいです。

 

部活にそこまで力を入れず、2年秋以前からコツコツ真面目に続けていたなら、浪人生と同じように夏模試でもA判定やB判定を狙っていきましょう。

 

浪人生

3年間全く何もしておらず、浪人開始と共に勉強をはじめたとかでない限りは、A判定、悪くてもB判定上位に留めたいです。

 

一般的に現役生の成績の伸びは著しいとは言われていますが、東大受験の場合では特にそれが顕著です。

 

筆者自身も浪人時の秋模試で、浪人内順位は何十番かあげたのに現役生も含めると100番以上順位が落ちました。成績が返ってきた時はかなり恐怖を感じました。

 

 

現役生の強さは、京大は半分くらいが浪人なのに東大では3割ほどしかいない事からも読み取れると思います。

 

管理人
筆者は運良く現役合格だったのですが、たしかに12月以降の伸び率はやばかったです

 

浪人生は、基本的に東大に受かるやつというのは現役で受かってしまうという事を意識して、気を引き締めて勉強に励んで下さい。

 

特に、浪人の秋で判定が悪かったけど合格できたみたいなケースは正直結構少ないです。(ゼロではありませんが)これは、某大手予備校内のデータにも明確に表れていました。

 

東大オープンで成績優秀者に掲載されたら本番も余裕?

結論からいうと、他の模試に比べると冊子掲載されたのに落ちる人は多いです。(そりゃあ載っていない人よりは合格する確率は高いと思いますが…)

 

そもそも、東大オープンで成績優秀者に選ばれるのは、駿台の東実戦と違ってA判定の人全員です。そのA判定の基準も、東進の本番レベル模試のようにめちゃくちゃ厳しいというわけではありません。

 

つまり、他の模試と比べるとそもそも冊子掲載のハードルが低いので、そりゃあ本番も落ちてしまうケースが増えてしまうというわけです。

 

よって、冊子掲載されたか否かよりも順位や勉強した成果が出たかといった事にフォーカスするべきでしょう。

 

東大オープンの過去問は買うべき?

こちらの記事で解説しています!

 

関連記事

学生東大模試の過去問って買うべき?入手方法は? 管理人実際に使っていた東大生が網羅的に解説してくれるよ 毎年、多くの東大受験生が「東大模試は買うべきなのか?」と[…]

最新情報をチェックしよう!