この記事では、駿台模試英語の特徴や解く上でのコツ、直前期にやるべき勉強法を、受験生時代に何回も駿台模試の英語を受けてきた東大生の筆者が網羅的に解説します。
英語は純ジャパにも関わらず帰国子女をおさえて学年一位だったことが複数回あるので、下で解説する通りに勉強すればかなりの実戦力がつくと思います。
駿台模試英語の基本情報
いきなり実践的な勉強法の解説から入るのもアレですので、まずは簡単に駿台模試英語の基本情報をお伝えしていきます。
構成
駿台模試英語の問題構成は学年によって異なりますが、だいたい以下の構成となっているはずです。
構成や問題構成を見る限りだと阪大や東大の入試を意識して作られているような気がします。
バランスの取れた良質な英語の模試だと筆者は評価しています。
難易度
駿台模試の英語は全国模試の難易度としては標準〜やや難といったところでしょうか。
進研模試などに受け慣れている学生が最初に受けると洗礼を受けると思います。
ただ、地に足つけた英語の勉強を実践していれば解けないなんてことは絶対にないので、下で解説する方法で本質的な英語学習ができていればふつうに7割以上は得点できるはずです。
時間
高校生としては一番集中力を維持しやすい時間だと思います。
問題を解く上でも過不足ないバランス良い時間ですので、どうにか時間内に終わらせたいところです。
配点
各大問の配点としてはだいたい以下のようになっています。
下でもお伝えしますが、英語で高得点を取りたいのであれば、英作文とリスニングで失点を防ぐことです。
平均点
駿台模試英語の学年別の平均点はこちらにまとまっています。
他の教科の平均点も興味があると思うので時間があればご覧ください。
学生駿台模試の難易度って高いの?受験者のレベルや平均点は? 管理人受験していた現役東大生が解説してくれるよ この記事では駿台模試の難易度がどれくらい高いのか、受[…]
駿台模試英語の解き方やコツ
ここからは実践的な内容となってきます。
駿台模試の解き方やコツを大問ごとにお伝えしていきましょう。
長文
駿台模試英語の長文の中には和訳や記述問題、空欄補充問題があり、バランスのとれた問題構成となっています。
選択肢問題に加えて色々な形式の問題が次々と出されるので慣れていないと焦ってしまいますが、基本スタンスとしては長文を読みながら傍線ごとに問題を倒していく感じでふつうに解けるようになってます。複雑な戦略とかいりません。
非常にシンプルなことですが、長文は読めれば解け、逆に読めないと解けません。長文が読めるというのは2つの側面があって、まず語彙力で次に読解速度です。
両者ともに一朝一夕では力をつけることはできないので下で解説する勉強法通りに力をつけてください(これを読んでいるのが直前期なら諦めて次回から挑戦してください)
したがって、長文が読めればあとはある程度の論理力があれば出題形式が空欄補充であろうが和訳だろうが記述だろうが何も心配いりません。
強いて言うなら空欄補充は接続詞や指示語、固有名詞に注目すれば解きやすいというテクニックがありますが、長文全体を理解してないと自信を持って正答できないので、いずれにせよ長文読解ができさえすれば安心ということには変わりありません。
英作文(自由英作または和文英作)
駿台模試の英作文のコツは自由英作か和文英作かで変わってきます。
まず前者の自由英作の場合は稚拙でも良いので文法ミスをしないことだけ心がけてください。
どこの模試とは契約上言えませんが、模試採点や添削のバイトをやった経験上、だいたいどの英語模試の英作文も文法ミスさえしなければ点が来るようになっています。
条件通りのことを簡単で良いので文法ミスのないように英文を書き残してくれば大きな差がつくことはないと思います。
一方の和文英作は前者よりも若干点が取りづらいです。本番のコツとしては、直訳した日本人英語を書くのではなく、ニュアンスが伝わるようなやわらかい英語を書き残してくることでしょう。
ただ、「これで伝わるだろう」と、あまりにもぼんやりしすぎた内容を書くと伝わらずに減点される可能性があるので気をつけてください。
直訳の日本人英語に気をつけていれば大きな失点はないはずです。
英文法
駿台模試の英語は進研模試や全統模試と比べると比較的難易度の高い問題がでますが、解けないということは全くないです。
瞬時に解ける問題は少ないですが、少し考えれば正答できる問題がほとんどですので「きっと解けるはず」と落ち着くことが一番重要です。
正誤判定の問題は最初から誤答選択肢を探そうと躍起になるのではなく、一度サラッと読んで違和感を感じた箇所を吟味していくという姿勢がいいと思います。
リスニング
駿台模試のリスニングはそこまで難しくないです。
リスニングというのはどの模試も入試もそこまで難易度に差がつかないので(時間が長いかどうかで感じる難易度が変わる)、普段しっかり音声を使って学習ができている場合は全然身構えなくて大丈夫です。
不正行為になるかどうかはグレーですが、どうしても聞き取れないorそもそもリスニングは最初から捨ててるという場合のコツとしては、どの模試会場にも必ずイキリ学生がいると思うので、彼ら彼女らがシャっと丸をつける環境音を頼りに正答を選ぶのをおすすめします。
高1の頃TOEICを受けた時に、目の前のイキリ学生が正答選択肢が読み上げられるたびに大きく頷いてくれて(きしょい)、迷った問題は彼に従っていたら結構点が来ました。
ただ、そういったありがたい存在がいつもいるとは限らないので、下で解説する通りに勉強して本物の英語力をつけましょう。
駿台模試英語に向けてやるべき直前期の勉強
上では駿台模試英語の本番に使えるコツを実践的な内容としてお伝えしてきました。
ただ、上記はあくまでも小手先のテクニックですので、きちんと地に足をつけた勉強をしてないと実践するのは難しいです。
ここでは単元別に実戦力を身につけるための勉強法をお伝えしていきます。
単語
単語は直前期に読み込んでもどうにもならないので、普段からの継続的な勉強を心がけましょう。
ただ、小テスト等で何回も間違える単語は付箋やらチェックやらつけていると思うので事前に確認しておいて損はないでしょう。
英文法
英文法はネクステージやビンテージなどで苦手分野や試験範囲の英文法を重点的に学習しましょう。
学生今年の駿台模試の試験範囲って分かったりする? 管理人学年別・回ごとにまとめてみたよ 今回は2021年度駿台模試の試験範囲を回ごとに学年別で紹介していきます。[…]
英作文
駿台模試英語の英作文は本番に文法スペルミスさえしなければいいと言いましたが、入試はそんな甘っちょろくないです。(本番でもミスが厳禁であることは変わりないですが)
和文英作にしろ自由英作にしろ密度の濃い内容をしっかり書き残すためには、なによりまずは単語と英文法がしっかりしてないと話になりません。
そのため、英作文に苦手意識を感じている人は英作文の勉強を本格的に始める前にまずはしっかり単語と英文法を固めてください。
英単語熟語を覚えつつ英作文に使える例文を覚えられるDUOという単語帳がおすすめです!進学校は例文全部覚えさせれられます。筆者も一時期全文覚えていました。
その上で入試英作文に対応するためには英作文専用の参考書等を使って勉強するのがおすすめです。
東大志望かどうか関わらず、英作文の勉強はこちらの記事を読むことを推奨します。
学生東大英作文の対策法やおすすめ参考書とかある? この記事では最難関の東大英語における「英作文」の対策法を解説していきたいと思います。 おすすめの参考書を紹介しながら具体的[…]
リスニング
直前期でリスニング力を上げる方法はありません。
2ヶ月前とかなら本気で英語漬け生活すればまだ多少はマシになりますが。
リスニングは中学英語がしっかりできていればすぐに対策を始めることができるので、学年に関わらず勉強しようと思い立った日に耳を鳴らし始めた方がいいです。
勉強法としては、進研模試の記事になりますが本質は同じなので、こちらの記事を参考にリスニングの勉強をするのがよいでしょう。
学生進研模試のリスニングってどんな感じ? 管理人受験前に知っておくべき7つのポイントを東大生が解説するよ 進研模試の英語を受験するにあたって、リスニングでどんな[…]