この記事では駿台模試の数学に関して色々知りたいという方向けに、難易度や解く上でのコツ、勉強法から普段の学習におすすめの参考書・問題集などを網羅的に解説していきます。
それでは早速確認していきましょう。
駿台模試の数学の基本情報
まずは駿台模試数学の基本情報から確認していきましょう。
問題構成や難易度、平均点など細かく分解して説明していきます。
難易度
駿台模試数学の難易度は標準的〜やや難といったところです。
初めて駿台模試を受ける方やまだ1、2回しか受けたことがないという方は意外と難しくてびっくりされると思いますが、問題そのものは実際どれも標準的なものばかりです。
記事の中盤から終盤でお伝えすることを理解し実践すれば、そこまで難しいとは思わなくなるでしょう。
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問題構成と配点
駿台模試数学の問題構成はだいたい以下の通りです。
大問2・・・記述問題(図形が頻出)
大問3・・・記述問題(関数、確率、整数問題が頻出)
大問4・・・記述問題(学年によってバラバラ)
コツの箇所でもお伝えしますが、大問1の小問集合でいかに失点を防ぐかが重要となってきます。
平均点
駿台模試数学の平均点は学年ごとに異なります。
以前こちらの記事にまとめたので知りたい方は確認してください。
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採点の質
衝撃かもしれませんが、みなさんが受けている模試はだいたい大学生のアルバイトによって採点されています。
駿台はどうか知りませんが、仮に大学生アルバイトによって採点されていても、マニュアルがしっかりされているので精度の高い採点がなされているはずです。
私の知る限りだと駿台模試の採点はそのようなことはなく、質も高いので安心して受験できると断言できます。
特に数学は、英語と並び駿台の顔とも言える科目ですので、意地でも採点の質を維持しているのだと思います。
駿台模試の数学が解けない人の特徴
上では駿台模試の数学について簡単に紹介しました。
ここからは本題に入っていきます。
まず、駿台模試の数学がなかなか解けない人、得点が上がらない人にはある共通点があるのでそれを確認していきましょう。
計算ミスがひどい
これは駿台模試に限らず、どの模試でもどんな入試数学でも言えることですが、計算ミスがひどい人は絶対に数学で結果を出すことはできません。
駿台模試に限っていうと、この模試は標準的な問題の出来不出来で差がつく模試で、難問ではたいして差がつきません。
標準的な問題は基礎をしっかり勉強していれば、計算ミスさえしなければ誰でも解ける問題ですので、ここでケアレスミスのために失点してしまうと他の受験生と大きな差がついてしまいます。
駿台模試の数学で伸び悩んでいる人は今一度自分の答案を振り返っていて、ミスのうち計算ミスが占める割合を確かめてみましょう。ケアレスミスも同じです。
大問の⑴で躓いてしまう
駿台模試の数学で伸び悩んでいる人によく見られる特徴2つ目としては、各大問の最初の小問すら解けないという特徴です。
正直、大問の最初の問いは、全体的な理解を問う⑶を解くための誘導というかサービス問題となっているため、何がなんでも正解しなければならない問題となっています。
ここで落としてしまうと(数少ない例外は除いて)続く⑵も⑶も芋づる式に解けなくなってしまいます。つまり大問の得点が0点となってしまうのです。
分からなかったら白紙で提出
記述が多めの駿台模試の数学で点数が伸び悩んでいる人の特徴3つ目としては、点数に貪欲でないという点でしょう。
そもそも諦めているからか分かりませんが、分からなかったら白紙で回答してしまうのです。
白紙は絶対に0点で点が来ないので、方針だけでもいいので何か少しでもわかることがあれば書き残しておきましょう。採点基準の中には「方針が書けていれば加点」ということもあるかもしれません。
駿台模試の数学で偏差値を上げるコツ
次に、駿台模試の数学で偏差値を上げるコツを解説します。
計算ミスをしない
駿台模試を中学時代から複数回受けてきた筆者の肌感覚では、駿台模試の数学は標準的な問題をすべて正答すれば6〜7割は得点できます。
こちらの記事で東大理3首席が述べているように、試験は難問が解ける力よりも基礎問を落とさない力の方が大切だったりしますので、計算ミスをはじめとしたもったいないミスは極力減らしましょう。
とはいえ、計算ミスが簡単に減らないことも重々承知です。筆者も入試直前まで計算ミスを減らすのに相当苦労しました。
しかし、計算ミスはある方法を実践すれば劇的に発生確率を減らすことができます。
学生計算ミスがひどすぎる。減らす方法とかある? 勉強していれば誰もが一度は必ず頭を悩ます「計算ミス」。筆者も、下で説明する"ある方法"を試すまでは多くの計算ミスに悩まされてきました。&nbs[…]
部分点を期待して可能な限り回答を書き残す
駿台模試の数学で得点が伸び悩んでいる人の特徴として「白紙で提出する」というのをあげましたが、数学で偏差値を上げるためには得点することに貪欲になる必要が何よりも大事です。
計算ミスを減らすというテクニック的な側面も無視できませんが、「1点でも多く得点する」という精神的な側面も受験勉強では大切です。
そのため、次回以降駿台模試の数学を受ける際には、分からなくても途中経過を書いたり、回答方針を書き残してきましょう。
駿台模試の数学が解けるようになる勉強法
以上お伝えしてきたのは、直前や模試本番でも実践できるテクニック・マインドセット的なものでした。もちろんこれにも効果があるのですが、やはり一番重要なのはふだんから本質的な勉強ができているかどうかです。
ここから先は駿台模試の数学が解けるようになる本質的な勉強法とおすすめ参考書をお伝えしていきます。
実際に手を動かして問題を解く
まず、基本中の基本ですが、問題は実際に手を動かして解きましょう。
受験生の中には、数学の成績が伸び悩んでいたかつての筆者のように、「自分はわかっている」つもりで解説を見て方針をチェックし「解けた気になっている」受験生が少なくありません。
おそらく時間がないからでしょうが、実際には解けないパターンが多いので、自分を過信することなく手を動かして解いてみることをオススメします。
繰り返しますが、「分かる」と「解ける」は別物です。
間違えた問題は3回は復習する
受験勉強は一度間違えた問題はまた間違えると思っていた方がよいです。
数学の成績が伸び悩んでいる受験生は、復習の回数が足りない人が結構多いです。ほとんどの受験生が間違えた時に軽くチェックして終わり、またはその後時間が経ってから1回だけ復習という人が多いです。
筆者の経験上、過去に一度間違えた問題は2度目に復習すると結構な確率で間違えます。したがって、時間を空けて1回復習してできたくらいで安心するのは早いです。
オススメは3・2・1復習法というもので、間違えた問題を3日後にもう一度解いてみて正解できたらその2週間後にもう一度解いてみる。2週間後に正解できても安心せずに3ヶ月後にもう一度解いてみて、そこでも解けたらその問題は一生復習しなくていいという復習法です。
一度実践してみたことがあるのですが、正直全ての問題でこれをできたら最強の受験生になれます。ただ、実際はなかなか3ヶ月後に復習するのは難しいので(忘れてしまうから)、2週間後に2回目の復習をできたらよしとしましょう。
駿台模試の数学におすすめな参考書・問題集
現在信頼している参考書や問題集がある方は無理に購入しなくても大丈夫ですが、今使っているものが微妙に感じたり、東大生が使っていた参考書や問題集を使ってみたいという学生は以下がおすすめです。
中学生向け参考書・問題集
中学生は迷うことなく新Aクラス中学数学問題集をおすすめします。
基礎的な問題はもちろん、標準〜難の問題までバランスよく掲載されています。
この問題集を何度もやりこめば駿台模試で高得点は間違い無いでしょう。
高校生向け参考書・問題集
高校生には迷うことなくFocus Goldをオススメします。
愛用していたのでわかるのですが、これを超える高校数学の参考書・問題集をみたことがありません。
チャート式もいいらしいですが、何個も種類があって迷うというのが勉強する上で欠点です。一方の、FGはレベルが1つしかないので1冊で完結します。
信頼して高校数学の勉強をできるのが一番強いです。
問題レベルも標準から難までバランスよくのっていますし、巻末には激ムズ問題も載っているので受験直前まで飽きることなく勉強できます。