東大物理で50点とる方法を現役東大生が解説

150分で二科目に取り組まなくてはならない東大理科はとにかく時間との勝負です。時間も足りないし、問題も難しい。

 

そんな中で今回はあえて「東大物理で50点取る方法」を解説していきたいと思います。

 

記事のターゲットとしては、物理が比較的得意で得点源にしていきたいという東大受験生を想定していますので、まだ東大物理に慣れていない学生にはもしかすると合わないかもしれません。

 

その場合は、こちらの記事で別の学生が東大物理の基礎的な対策法を解説しているので参考にしてみるとよいでしょう。

 

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■この記事の信頼性
東大物理50点の現役東大生が執筆
・東大二次295/440のガチプロ東大生でもある
東大首席らをインタビューしてきた東大生管理人が監修

【前提】東大物理は65分で解く

筆者は物理・化学選択でした。物理を選択しているみなさんも、もう一科目は化学という方が多いのではないでしょうか。

 

正直な話、問題数が多く、また構造式などを書かなくてはいけない化学の方が物理よりも時間がかかります。

 

物理・化学選択の方は(もちろん人によりますが)物理65分、化学85分というような配分を考えるといいでしょう。

 

とはいえ「東大物理を65分で50点取るなんてどうしたらいいんだと!」という人がほとんどだと思いますので、以下で詳しく対策法を解説していきます。

東大物理で50点とるには最初の設問が重要

東大物理は大問3つで構成されており、それぞれ20点の計60点という配点だろうと言われています。

 

大問1は「力学」、大問2は「電磁気」が例年出題されています。また、筆者が受験した年からは学習指導要領に原子が加わったので大問3は「波動」「熱」あるいは「原子」の問題が出題されています。

 

各大問にはそれぞれ小問が続きますが、最初の問題で導き出す式を前提にして問題が進んでいくので、下手をすると全滅があり得るというのが物理の怖いところです。

 

つまり最初の小問を正解すること、すなわち基礎が一番重要です。ここで落としてしまうと東大物理50点は途端に厳しくなってきます。

 

管理人
理系入試独特な特徴ですね

 

逆に言うと、自信を持って最初の式を立てることができれば、あとは問題文が導くままに解いていけばいいんです。

 

東大物理の問題は説明的な問題が多いです。その分問題文が長いですが、各所に解答へのヒントが隠されています。

 

最初の問題を確実に正解し、落ち着いてその後の問題に取り組めば、各大問「全問正解」とまではいかなくても(いかんせん各大問の最後にはラスボスのような問題が待ち受けていることもあるので)「ほぼ全完」という状態まで持っていくことができます。東大物理50点も夢ではありません。

東大物理で50点とるには時間を守ることが重要

まず初めに物理は65分程度で解くという話をしましたが、個々人で決めた教科ごとの時間配分は「必ず守る」ようにしてください。物理で難しい問題を考え続けた結果、化学のために用意していた時間を圧迫し焦ってしまっては元も子もありません。

 

管理人
東大物理50点どこじゃなくなりますね…

 

さらにその上で、物理の中でも大雑把でいいので時間配分を決めましょう。例えば、筆者は力学25分、電磁気20分、原子20分にしていました。

 

力学の時間を長く取っていたのは、力学の問題が他と比較して計算がややこしいため時間がかかりやすいのと同時に、やはり「理科」全体における最初の問題なので入り込みづらいのと、25分用意しておいて早めに終わったら儲け物だと考えていたからです。実際はそんなことはなかったですが・・・

 

先ほども述べた通り、各問題の最後1、2問はとてつもなく難しい可能性があります。そういう問題は閃いたら勝ちですが、基本的には時間をかけてもわからない場合が多いです。

 

そういう小問は決めた時間が来ても解けない場合は必ず飛ばしましょう。あなたが考えてわからない問題は受験生のほとんどがわからない問題であると考え、そこで他と差をつけようとするのではなく、自分が正解できる問題を確実に取って「むやみな失点」をなるべく減らすように心がけてください。

 

管理人
この考え方は非常に重要ですね

 

力学の最後の小問を解くよりも、次の電磁気の問題文をよく読み、1問目を絶対に落とさないようにすることが大切です。

東大物理で50点とるための大問別対策法

ここでは各問題における対策法を、3つの大問の範囲である「力学」「電磁気」「波動・熱・原子」の順番に、経験談を交えながら解説していきます。

力学

まず「力学」です。このジャンルは比較的得意な受験生が多いのではないかと思います。やはり高校や塾で一番に習う範囲ですし、過去問含め演習に使える問題がたくさんあるからです。

 

そうだからこそ、確実に高得点を狙っていきたいところです。力学で点を稼ぐのは東大物理で50点とるために必須と言えます。

 

東大物理の力学は一見ややこしい問題文に惑わされるかもしれません。自分の中でその問題を噛み砕く必要があります。ややこしいというのは、問題集に載ってあるような簡略化された図ではないことがほとんどだからです。どこかしら一捻り加えられています。

 

言ってしまえば、問題を自分で整理することができ、自分でしっかりと図を書くことができればこちらの勝ちです。

 

また、力学においては教科書や参考書に載ってあるような公式は必ず全て頭に入れておくようにしましょう。問題集などでは、力学の中にも細かなジャンル分けがされてあると思います。自分が間違えやすいジャンルも判別しやすいはずです。

 

筆者は力学の中では「作用・反作用の法則」など「力の向き」を考える際にこんがらがることがよくありました。しかし、そういう場合は公式を完璧に把握していない場合がほとんどです。「おかしいな?」と思う場合は一度基礎に戻ってみてください。

電磁気

力学から転じて「電磁気」は苦手だという受験生が少なくないのではないでしょうか。

 

物理で50点とれた筆者も、受験が近づいた頃でさえどこかに苦手意識が残っていました。力学で扱う物体と違って目に見えないものに関する学問だからでしょうか。

 

しかし、問題の取り組み方は力学と同じです。問題文を整理して基礎的な公式を当てはめ、小問を順番に解いていくという流れです。

 

筆者は電磁気が苦手だと感じていましたが、ふと思えば力学と電磁気では範囲の広さが全然違います。覚えないといけない公式は力学に比べて電磁気の方がはるかに少ないんです。

 

公式は覚えているのになぜ苦手なんだろうと考えると、おそらく公式を字面だけで覚えていて意味を理解していないからだ、と思われました。公式を当てはめるとはいえ、意味を理解していなければ応用ができません。

 

電磁気で応用問題ができない、という人は公式や基本的な要素の意味解釈を自分の腑に落ちるまで徹底してやってみてください。教科書や参考書を何度でも読むでもよし、学校や塾の先生に質問するでもよし、「なぜここにはこの式が当てはまるか」ということを基本的な問題で自ら説明できるようになれば、応用問題に挑戦してもきっと混乱せずに解くことができるでしょう。

 

波動・熱・原始

「波動」や「熱」は受験生がおろそかにしやすい範囲ではないでしょうか。

 

筆者は意識的にではありませんが、どうしてもそうなってしまいました。「力学」と「電磁気」という二大分野に目が向きすぎてしまうからかもしれません。

 

けれど、この分野も「力学」や「電磁気」と同じく、配点は20点です。ぜひ筆者を反面教師にしてはじめのうちからしっかりと取り組んでください。

 

三分野ともそれぞれやることは同じです。基礎をしっかりと理解した上で応用問題に取り組むのがいいでしょう。それぞれ範囲は狭いので公式を理解するのにも「力学」や「電磁気」よりかは時間がかからないと思います。

 

しかしながら、厄介なのは「原子」です。最近指導要領に復活したため過去問など演習に当てられる問題が圧倒的に少ないと思います。その中でも応用に使える「いい問題」はさらに少ないです。

 

今は増えつつあるようですが、筆者の時は「一年目」だったので本当に問題を探すのに苦労しました。友人の何人かは「どうせ今年は一年目だから出ない」と言って原子分野自体を捨てていた人もいました。実際に出ませんでしたが。

 

演習に使える問題が少ないという状況では、焦って受験期の早い頃から応用問題に取り組んで無為に貴重な演習問題を消費しないようにしてください。

 

また原子分野の勉強においては、例えば「運動エネルギー」や「運動量」といった力学でも使う単語がでてくるために公式を混同してしまう恐れがあります。しっかりと整理して覚えておきましょう。

東大物理50点に貢献した参考書・問題集たち

ここでは筆者が実際に使っていた問題集をオススメしていこうと思います。

物理のエッセンス

『エッセンス』はここまで強調してきた「基礎」を学ぶのにとても有用です。各章のはじめにしっかりと説明があるのでそこを読み込んでから、問題に取り組むといいと思います。

 

筆者は受験期に、まず『エッセンス』を二周し、さらにその後応用問題集などを解いている時に不安になった際は何度か見直すこともしました。

 

「基礎」に戻ることを厭わないでください

 

管理人
物理のエッセンスの詳しい使い方はこちらの記事で解説しています。

 

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名問の森

同じく河合塾シリーズから発売されている『名問の森』は実際の入試問題から選りすぐりの「名問」を集めた問題集です。ここに載っている問題を全部自力で解けるようにしておけば東大物理でも得点を取れるでしょう。

 

また解説もしっかりとしているので、自分に身についた基礎知識を実際の問題ではどのように適用していけばいいのかという練習にもなると思います。

 

この問題集も筆者は二周しました。

 

難問題の系統とその解き方

俗に言う『難系』は物理選択の受験生が最後にたどり着く問題集です。正直ゲキムズです。

 

さらに演習問題の解説が比較的簡略なものが多く、また『名問の森』と違って「こんな問題いるか?」みたいなものもたまに混じっていますが、筆者としては『難系』は東大物理で50点に近い高得点を取るためには必須な本だと考えています。

 

たとえわからなくても、難しい問題をなぜこういう答えになるのかと自分なりに整理して考えることで確実に力はつきます。

 

この問題集に触れておくと過去問や模試に対して気負わずにすみます。

 

東大の物理25カ年

赤本の25カ年です。他の問題集などで東大の過去問に単発で触れることも多いと思います。逆にその年の問題全てを初見の過去問演習として使えることはとても貴重です。しっかり実力をつけてから取り組むことがオススメです。

 

まとめ

今回の記事のまとめとして一番強調しておきたいことは「何よりも基礎が重要だ」と言うことです。公式の記憶・理解を徹底して行ってください。応用力はその後演習問題をたくさん解くうちに自然と身について行きます。

 

東大物理で50点を取るためには「失点を防ぐ」ことが重要です

 

そのためには基礎知識を身につけるとともに、全ての範囲を満遍なく勉強することも大切です。基礎的な参考書を網羅することが、一見遠回りのように思われるかもしれませんが、実は一番の近道なんです。

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