みなさんは現在塾や予備校に通っている、または通っていたことがありますか?
「仲がいい友達もみんな行っているし行かないのは不安……」「一人で勉強できるか自信がないし……」
そんな方も多いのではないでしょうか。
ですが、ただ漫然と塾や予備校に行っているだけでは成績は伸びないってご存じでしたか?
最悪、「お金も時間を使ったのに第一志望の大学に合格できなかった」なんてことになりかねません。
そこで今回は、独学したいけど不安に思っている、そんな皆さんのためにこの記事を書きました。
何を隠そう僕も独学派だったので、独学のメリットや効率よく成績を上げるための方法についてはこの記事でしっかり伝えられます笑
・部活動バリバリの現役東大生が執筆
・高校時代は基本的に独学だった
・100人近くの東大生の勉強法を調査してきた管理人が監修
受験勉強に塾や予備校はいらない
はっきりと初めに断言しますが、受験勉強に塾や予備校は不要です。
東大受験ですら同様で、塾や予備校に行かなければ受からないということは決してありません。
学生東大に独学で受かるなんて不可能でしょ? 一般に大学受験には塾や予備校に行くことが必須であると思われているのではないでしょうか。 しかし、大学受験を独学で攻略することは可[…]
別に、100人いたら2~3人くらいは塾や予備校を使っていなかったのに受かった人もいるということではなく、塾・予備校に行かなくても普通に合格できるということです。
具体的に塾予備校を使うとどういう良いこと・悪いことがあるのか、独学すると何がいいのか、などをこれから伝えていきます。
受験勉強において塾や予備校を利用するメリット・デメリット
まずは塾や予備校を使うことによるメリットとデメリットをまとめてみました。
僕が独学をしてきたからと言って、「独学オススメです!!!」だけではさすがに怪しいし根拠があやふやですからね笑
先にメリット、後からデメリットを紹介していきます。
塾・予備校のメリット①安心感がある
塾予備校を使う理由として、一番大きいのが「行っていると何となく安心感がある」という方は多いと思います。
自分の周りにもそういう人がたくさんいました。
確かに一人で勉強するのは大変なことですし、もしやり方が間違っていて成績が伸びなかったら、なんて考えると怖いことですからね。
その点みんなが行っている塾に行っていれば、不安な思いなしに勉強が進められるというわけです。
塾・予備校のメリット②ある程度の勉強量が確保できる
想像してみてください。
塾・予備校に通っていて一切勉強しないということは果たして可能でしょうか?
おそらく難しいですよね笑
授業のためにはある程度予習してこなくてはいけないし、宿題だって出るでしょう。
そのために、ある程度の勉強量が自然と確保されます。
家にいれば、数時間勉強を一切しないで過ごすことなんて(頻繁に?)あり得ますが、塾や予備校に出席さえしていれば勉強ゼロにはならずに済みます。
塾・予備校のデメリット①お金がかかる
はっきり言うと予備校や塾に通うのには、安くないお金がかかります。
お金のことになると目を背けがちだったり、考えることに抵抗があったりする方もいるかもしれません。
しかし大事なお金のことだからこそ、思考停止せずしっかりと向き合うべきです。
自分の「塾や予備校で勉強する」という選択から、どれくらいのものを得てどれくらいのものを費用として払っているのか。
果たして塾予備校を使って伸びる成績の分に、払うお金は見合っているのでしょうか。
塾・予備校のデメリット②自分のペースで学習できない
塾や予備校に行くデメリットとして第一に、勉強のペースを自分で決められないことがあげられます。
誰にでも、得意な科目と苦手な科目がありますよね。
それだけではなくて、例えば数学の中でも二次関数は得意だけど三角関数の問題はあんまり解けなかったりします。
つまり、人によってできる部分とできない部分は違うのです。
それに対して、塾や予備校に行っていると、基本的にみんな同じ授業を受けることになります。
自分ができる内容の授業を1時間受けて、成績が最短距離で上がるのかは疑問です。
塾・予備校のデメリット③なんとなく行くだけになりがち
周りの人が行っているから塾や予備校に行くという人が多いという話をしました。
だから安心できるというのは一見メリットのようなのですが、実はデメリットにもなるのです。
本来、受験勉強をするのは自分の成績を伸ばして、第一志望の大学に合格するためですよね。
つまりどんな分野をどれくらい勉強するかは、そのゴールに合わせて考えていく必要があります。
しかし塾や予備校に行って勉強をさせられていると、「俺は勉強している」という自覚こそ出るものの、それが成績アップと結びついているのか、はあまり考えなくなってしまいます。
もちろん生徒一人一人の学習進度に合わせて最適な学習計画を立ててくれる個人塾などもあると思います。
しかし、何となく塾選びをして何となく勉強していては、目標を達成するという一番大切な意識を忘れてしまうのです。
塾・予備校のデメリット④学校の授業や部活との両立が難しい
当たり前ですが塾や予備校は、基本的には通っている学校と一切関係がないですよね。
「今は学校で定期テストをやっているから、塾の授業は自習時間にします」なんてことは勿論やってくれません。
文化祭や体育祭などの学校行事の場合も、それに合わせて塾や予備校は全部休む、なんてことはできません。
部活で忙しいのに学校の不断の予習や課題に加えて、塾に行ったり予備校の課題もこなす、なんてことになったらパンクしてしまい、結果的にベストな勉強の進め方からは遠ざかってしまいます。
受験勉強を独学でやる際の魅力と注意点
受験勉強を独学でやろう!と決意しても、当然ですが独学さえしていれば簡単に絶対成績が上がる、なんてことはありません……。
そんな魔法があったらこの世から塾や予備校は一つ残らず消えています笑
成果が出る独学と、成果が出にくい独学があるのです。
ここでは独学の良い点と悪い点を両方紹介していきます。
独学の注意点①ペース管理を自分でやる必要がある
高校などの授業は、学校側がどの時期にどこまでの学習内容を終わらせるかのカリキュラムを作ってくれています。
塾や予備校も同様で、ある程度は1年間などの期間で学習すべき範囲を網羅するように授業が計画されています。
自分で勉強する場合には、きちんと自分で勉強の計画を立てて、穴ができてしまわないように気を付けなくてはなりません。
試験当日になっても苦手分野を全然勉強しないまま、なんてことは避けたいものです。
独学の注意点②情報集めが大切になる
塾や予備校は(大手の場合は特に)、受験に関する情報をたくさん持っています。
各大学の過去の出題傾向や、各科目の効果的なテキストなど……。
それらをもとに授業を組み立てたり、参考書を作成していたりします。
独学の場合は当たり前ですが、放っておいたら何の情報も入ってこないので自分で調べる必要があります。
ですが、今の時代はネットで大抵の情報は調べられますし、書店の参考書コーナーなどでも優秀な参考書がたくさん売っていますから、情報の格差は昔より大きく縮まっているといえます。
(東大受験を考えている学生におすすめの記事↓受験において情報がいかに大切かがわかる大事な記事です!)
・【後悔】東京大学を受験する前に知っておきたかった3つのこと
独学の長所①好きなときに自分のやりたい勉強に集中できる
独学の良いところは自分の勉強すべきことをわかっているなら、それに集中して取り組めることです。
例えば模試で理論化学の分野だけ得点率がとても低かったとします。
そんなときに「基礎から見直すために、教科書の理論化学の部分をイチから復習していこう」という選択ができるのは独学ならではです。
独学の長所②お金がかからない
僕自身、高校生のときに予備校や塾をほとんど利用していなかったので具体的には言えませんが、友達には塾や予備校に通っている人が多くいました。
気になって調べたことがあるのですが、予備校や塾に通うのは莫大なお金がかかります。
普段の授業料やテキスト代に加えて、長期休暇中には講習などがあり、それは別途にお金がかかることがほとんど。
対して、独学する場合に支払うのは、自分がいろいろ調べて厳選した参考書の代金だけです。
しかも参考書は基本的に長く使うことが多いので、そうそう頻繁にお金がかかることはありません。
もし仮にどうしても有名講師の授業が受けたいとなったら、その講座だけ単独でとるなどの方法でとてもコスパよく勉強ができます。
独学の長所③効率的に学力を伸ばせる
はっきり言うと、勉強するときにやることなんて大体決まっています。
その勉強法とは、自分に足りないところや伸ばせるところを分析したら、そのために必要な参考書や問題集を買って、それをひたすら自分に身につくまで勉強し続けるだけです。
ならば、なぜ予備校や塾があそこまで儲かったり普及しているかというと、何となくすごいことをやっていそうで、通うと成績が劇的に伸びそうに見えるからです。
ですが冷静になって考えてみると、必要なものとそこまで必要でないものを両方勉強させられる塾や予備校と、自分に必要なことだけを集中して勉強できる独学、どちらの方がより効率的に学力を伸ばせるのかは明らかです。
現在出版されている参考書などの質は非常に高く、「この塾/予備校じゃないと勉強できない」という分野はそう多くありません。
仮にあったとしても、それを身につけないと絶対に不合格になる、なんてことはありませんから独学の方が効率的に学力を伸ばせるということになりますね。
独学で効率よく成績をアップさせるための方法まとめ
独学が向いている人、向いてない人というのも残念ながらあります。
「みんなと一緒に授業を受ける方が自分には向いているんだ」と考える方、それも一つの考え方かもしれません。
ただ、単に独学じゃないやり方の方が楽だから、独学以外のやり方を選んでいるという場合にはそれでいいのかしっかり考える必要があると思います。
ちなみに僕は独学が致命的に向いていない人間です。
それでも、以下で解説する点をしっかり守って独学することで、ちゃんと塾に通っていた同級生よりも成績を伸ばすことができました。
計画をしっかりと練ってから勉強を始める
独学の場合、塾や予備校で考えてくれるような計画がない分、自分で何から何まで計画する必要があります。
僕の場合は「○○月までに△△という問題集の内容は完璧にマスターする」といった感じで計画を立てていました。
ただ計画の立て方にもコツがあって、きつすぎるとうまくいかなくなります。
「こんなおおざっぱでいいのかな、ゆとりがあっていいのかな」というくらいの計画の方が結果的に学力が向上しやすいです。
勉強するときの環境づくりを重視する
塾や予備校に行く場合は授業の緊張した雰囲気の中で勉強できます。
また、課題などをやりたい場合にも自習室があったりして、そこを利用することができるでしょう。
しかし独学する場合はそれらの環境に頼るわけにいきません。
かといって、自宅で勉強はあまり捗らない場合が多いです。(経験上)
僕は図書館に毎日行ったり、飲食店に居座って勉強していたりしました
もちろん「家でも集中すれば勉強できる」と言い張るのは自由なのですが、いちいち集中するために自分の意思が必要になるよりは、行くだけで勉強する気になれる図書館などを利用した方が絶対に良いですよね。
周囲と勉強の進度を比べる機会を設ける
独学はどうしても、精神的に自分の中にこもりがちです。
「この問題また間違えた……。自分には才能がないのかな?」と弱気になってしまったりします。
逆に、「俺には解けない問題はない。受験なんて楽勝だ」と過度に自信満々になってしまうこともあり得ます。(少ないですが……笑)
その対策として、周りの人と自分の学習進度を比べてみることがおすすめです。
といっても教室で「みんなどれくらい勉強してるの?」と聞くのは、いろんな意味でお勧めできません笑
一番いいのは模試を受けてみることですね。
得点や成績という形で、自分の学習がどれくらいの状況なのか教えてくれますから。
できているところは自信にして、できなかったところはこれからの勉強をするうえでの目安になります。
独りよがりな勉強にならないように、自分の外にも目を向けることが大切です。
合格を決めるのは、自分の基準ではありませんからね。
結論:独学は計画性があれば予備校や塾よりも成績アップが狙える
塾や予備校だと、成績が伸びたとしてもある程度幅が固定されてしまいます。
ですが効果的に独学をすすめることで、最短距離で合格まで近づくことが可能です。
もちろんみんなと勉強するのと比べて、一人で勉強するのは不安だし、自信を無くしてしまうこともあって楽ではありません。
しかしそんな状況ですべき勉強をやり遂げて成績をしっかりと上げることができたならば、そのときには受験という短期的な成功だけではなく、一生の自信を手に入れることができます。
この記事を読んで「独学しようかな」と思っていただけたり、勉強する方々の一助となれれば幸いです。
長くなりましたが、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
P.S.
東大受験生は独学を主軸に塾・予備校をサブで効果的に利用する方法もあります。詳しくはこちらの記事から。