偏差値60というと世間一般的には高いほうですが、進研模試は駿台模試や河合全統に比べると難易度が低い模試なので偏差値が高く出がちです。また、母集団も非進学校が圧倒的多数を占めるので、進研模試での判定をそのまま鵜呑みにすることは危険でしょう。
この記事では進学校にもかかわらず進研模試を大量に受けさせられてきた東大生の筆者が、進研模試で偏差値60をとった場合リアルにどの大学合格レベルであるかについて解説していきます。
進研模試で偏差値60を安定して出す勉強法も最後の方に紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
・現役東大生ライターが執筆
・高校時代に学校で進研模試を定期的に受験
・どんなに悪くても偏差値60を下回らなかった
進研模試で偏差値60を超えるには何点必要?
進研模試で偏差値60はどの大学合格レベルかを解説する前に、一体何点とれば偏差値60を叩き出せるのかについて確認しましょう。
偏差値60を叩き出すための点数を正確に出すには、そもそも偏差値の定義や導出方法を押さえる必要があるのですが、そこまでして正確な点数を求めることに意味はありません。
筆者の経験上、進研模試で偏差値60を出すための科目別点数はだいたい下の表のようになっています。(主要3教科100点満点)
英語 | 55/100 |
数学 | 50/100 |
国語 | 45/100 |
なお、これはあくまでも筆者の主観で導出した指標なので、もっと正確な点数を知りたい方はこちらの記事に正確な導出方法が書いてあったので参考にするといいでしょう。
こんにちは! 受験生の大半が受験する模試。それは進研模試。 今回は、 ・進研模試で偏差値60を取るために必要な科目別の得…
進研模試で偏差値60はどの大学に合格するレベルか?
本題です。進研模試で偏差値60を出すとどの大学に合格するレベルなのでしょうか。
ここでは国公立と私立に分けて解説していきます。
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国公立大学
進研模試で偏差値60だと以下の「駅弁大学」をはじめとした地方国公立大学に合格するレベルにあることがわかっています。
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国立文系
進研模試偏差値60で合格できる国立文系大学は以下の通りです。
国立理系
国立理系の場合、進研模試で偏差値60だと以下の大学に合格できるレベルであることが分かっています。
私立大学
今度は偏差値60で合格できるレベルの私立大学を見ていきましょう。こちらも文系・理系ごとに見ていきます。
私立文系
進研模試偏差値60で合格できる私立文系大学は以下の通りです。
私立理系
進研模試偏差値60で合格できる私立理系大学は以下の通りです。
進研模試で偏差値60でも上位国公立・早稲田・慶應目指せる?
旧帝大をはじめとした上位国公立大学や早稲田・慶應などの上位私立大学を目指すには、進研模試で少なくとも偏差値70以上は欲しいです。
ただ、この記事を読んでいる読者の方がまだ高1高2であれば、現段階で進研模試偏差値が60しかなくても勉強法と本人の努力次第でいくらでも偏差値を上げることは可能ですし、目指せる大学の幅も広げることができます。
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進研模試で偏差値60とるにはどんな勉強法をすればいい?
ここでは最後に進研模試で偏差値60をとるための実践的な勉強法を解説していきます。
学年別に解説していきますので、それぞれの学年の箇所を見てください。また、高1の方は将来的にどんな勉強をしていけばいいのか把握するためにも上の学年の勉強法も確認するのをおすすめします。
高1
慣れない高校生活が始まって部活やら学校行事やらが忙しい中進、研模試で偏差値60を出すのは意外と難しいです。
高1の段階で偏差値60が出せれば今後も伸び代があるので、以下の勉強法を参考にして一生懸命頑張りましょう。
逆説的になりますが、進研模試で偏差値60を超えない人は、簡単な問題でボロボロ落としている傾向が高いので、難易度の高い参考書や高学歴有名人がおすすめしている勉強法には絶対に手を出さないように気をつけてください。
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進研模試で偏差値60をとるためには、基礎問を落とさないよう普段の学習の際からケアレスミスを徹底的に減らしたり、問題集だったら難易度真ん中レベルの問題を確実に解けるよう何度も復習する地に足つけた勉強をするのがおすすめです。
こちら↓で東大首席の人が言っているように、試験では難問を解く力よりも基礎問を落とさない実力をつける方が100倍重要です。
英語だったらスペルミス、数学だったらケアレスミスをしないよう普段から徹底的に演習をしていきましょう。また、進研模試を定期的に受けていく中で自分特有のミスがあれば、それはまたいつかどこかで繰り返す可能性が高いのでまとめノートなどに書いておくのもアリです。
これらのことを実践していれば進研模試でまず偏差値60を下回ることはなくなるでしょう。
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高2
高2で進研模試偏差値60を出すには、まず主要3教科でしっかり得点しつつ理科社会の選択科目で平均以上の得点をするのが大切です。
進研模試程度であれば、主要3教科で特別な勉強をする必要はなく、学校で配られた教科書や問題集を使って、できない問題がなくなるくらい徹底的に復習していれば自ずと成績が上がっていきます。
この記事を見ている人の多くが公立高校の学生だと思いますが、公立高校は理科社会の進み具合が遅い傾向にあるので、進研模試で偏差値60超えを狙うなら自分で勉強を進めることをおすすめします。
その際塾に通う必要はまったくないので、スタディサプリ等の格安サービスで予習するので十分です。学校の授業は復習としてどれだけ覚えているかの確認に使うと偏差値が跳ね上がります。
スタサプなら月額2,000円程度しか費用がかからないので親御さんも利用を許可してくれるはずですよ。
高3
高3で進研模試偏差値60を目指している人は、進研模試ではなく河合塾や駿台模試を受験するようにしましょう。
その理由は上の方でも少し触れましたが、進研模試が難易度は低く母集団もレベルが低い傾向にあるからです。
駿台模試や河合全統で進研模試でいう偏差値60レベルの成績を叩き出すには、今まで習った範囲の基礎問を徹底的に復習する勉強法がおすすめです。駿台模試や河合全統ではおそらく偏差値50〜55くらいを目指すことになると思うのですが、両模試で偏差値50程度をとるには基礎問を落とさないのが1番近道です。
高3生で時間がない中進研模試で偏差値60を下回っている学生はなにかと焦りがちで、冷静に考えたらやるべきでない勉強法や高難易度の参考書に手を出しがちです。しかし、そういった時ほど地に足つけた基礎的な勉強が大切なのです。
こちらの記事で多くの東大生がやっている基礎的な勉強法をおすすめしてるので時間のある方は見るのをおすすめします。
この記事にたどりついた人は、 「勉強しても成績が上がらない」「自分の勉強法が合っているか自信がない」「東大生の勉強法が知りたい」 という悩みや願望を持っている人が多いかと思います。勉強が順[…]