東大英語で安定して7割とる対策法と現役東大生おすすめの参考書

東大を目指す受験生が文系・理系問わずにぶつかる壁が「東大英語」です。受験の前になると社会や理科に意識が向かってしまいがちですが、英語でしっかりと点数を重ねることは合格への第一歩です。

 

英語という科目は、ちゃんと勉強していれば、他の科目とは違って「大コケ」をしません。「試験は水物」とよく言いますが、英語だけは普段の勉強を裏切らないんです。

 

ここでは、そんな東大英語の「合格を呼び寄せる」「確実に点をとる」勉強法を紹介させていただきます。

 

がっつり1万字本気で書いたので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

■この記事の信頼性
・東大2次英語85点の現役東大生が執筆
・模試や過去問でも安定して7割以上とれていた
1万字かけて丁寧に解説

東大英語の概要

まず、最初に東大英語の基本的な情報をおさらいしていこうと思います。過去問や模試を受けていくと頭の中に入ることですが、その過去問や模試をより有効に活用するためにもぜひ覚えておいてください。

時間

東大英語は全体で120分です。その途中でリスニングが30分間あります。

 

前半45分 + リスニング30分 + 後半45分というのが東大英語の時間構成です。

 

あとで詳しく述べますが、焦らないためにも自分なりの時間配分を作り、それに慣れることが重要です。

構成

東大英語は、全部で大問が5つあります。そして、そのジャンルは例年ほぼ決まっています。

 

大問1A 英文要約
大問1B 段落整序 / 文補充
大問2 英作文
大問3 リスニング
大問4A 文法問題
大問4B 英文和訳
大問5 長文読解

 

以上が簡単にまとめた東大英語の基本的な構成となっています。

 

次にその特徴を詳しく見ていこうと思います。

特徴

大問ごとに東大英語の特徴をお伝えしていきます。

英文要約

およそ300ワードの英文(問題用紙1枚弱)を80字前後の日本語に要約させる問題です。

 

長文を正確に理解し、またどこが強調されて書かれているかをまとめ、短い日本語に直すという点で英語力はもちろん日本語力も問われます

 

英文の傾向としては論説的な文章が多いです。

段落整序 / 文補充

長文読解を前提とした段落整序、あるいは長文の途中にある5つの空欄に対しそれより多い選択肢から選んで穴埋めをさせる文補充の問題が出ます。

英作文

例年、二つの英作文が出題されます。

 

基本的には「自由英作文」で、一つ目は与えられた文章に対して考えることを、二つ目は与えられた絵または写真に対して考えることを英語で書けという内容でしたが、ここ数年は二つ目に「和文英訳」が出題されています。

 

「自由英作文」も「和文英訳」も英語で抽象的な話を組み立てる訓練が必要とされます。

リスニング

A・B・Cの三つの問題に分けられたリスニング課題です。前述の通り、放送される時間が決まっています。

文法問題

長文の中で下線を引かれた文章の「語句整序」あるいは「誤りを選択する」問題です。

 

どちらも正しい文法的な知識、単語・イディオム両方に関しての語彙力があることを前提に、スピーディーに文章を読むことが求められます

英文和訳

英語250〜300ワード(年によって変化)の文章を読ませ、その中の下線部2〜3を日本語に訳せという問題が出ます。

 

直訳してしまわないことがポイントです。

長文読解

問題用紙2枚強程度の長文(ただし論説文ではなく物語や随筆など)を読ませ、設問に答えさせるものです。

 

設問の難易度はさておき、受験英語をやりすぎて物語形式の文章に慣れていないと理解するのが大変です。語彙力が求められます。

難易度

大問ごとの難易度は受験生によって異なると思いますが、総合的に東大英語の難易度は慣れていないと相当に難しいと言えます。

 

といっても、ここで言う「難しい」は、考えてもわからない問題ばかりだということではなく、膨大な処理能力が求められるということです。

 

もちろん英単語としては英検二級から英検準一級程度のレベルを覚えておくことが要求されますが、多くの受験生を困らせるのは「質」よりも「量」だと思います。

 

上に書いた各問題の特徴を見ても分かる通り、他の大学に比べ、長文が圧倒的に多いです。東大英語に特徴的な「英文要約」や「長文読解」の他にも「文法問題」や「英文和訳」などでも長い文章を読ませてきます。

 

なので、東大英語における「難しい」は根本的に「時間が足りない」ということだと理解していてください。

 

120分という時間は長いようですが、間にリスニングが挟まることも踏まえ、一瞬で過ぎ去ってしまいます。

 

さらに、東大受験における英語という科目は最後にやってくるテストなんです。他の科目を終えて疲れた身体と脳みそをフル稼働させながら、また「このテストが終わったら受験生活が終わるんだ!」と逸る心を抑えながら取り組まなければなりません。

 

そういう点においても東大英語は「難しい」んです

配点

東大英語の配点は公表されていません。しかし、大手予備校の模試や過去問などから推測される配点は次のようです。

 

大問1A 10点
大問1B 10点
大問2 30点
大問3 30点
大問4A 5点
大問4B 15点
大問5 25点
合計 120点

 

4Aの文法問題などは苦戦する受験生が多いですが、こうして見てみると点数配分が低いですよね。

 

逆に英作文やリスニングの配点は高く、この二つだけで半分の60点分をしめています。

平均点

東大入試における科目別平均点は公表されていません。しかしながら、筆者と筆者の友人たち、また大手予備校のデータサイトを参考にすると、英語の合格者平均点はおよそ75点前後であると言えるでしょう。

 

余談ですが、東大では入学後、入試の成績によって英語のクラスがG1・G2・G3の三つに分かれます。

 

上のクラスを目指したいなら当然いい点数が必要ですが(おそらくG1に入るのに90点、G2に入るのに80点くらいだろうと思われます)、さらに上位得点者にはTLPという特別な授業を受ける資格が得られます。

 

勉強が大変になるので嫌な人も多いと思いますが、名誉なことなのでぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

目標点

合格者平均点である75点はもちろん超えておきたいというのが筆者の率直な感想です。そして、そこからさらに10点プラスして85点、7割の点数を目標に定めてみてはいかがでしょうか

 

問題の難易度に差がある数学や、採点基準がはっきりとしていない国語に比べ、英語は対策を練って訓練すれば、必ず点数が上がる科目です。ここで大きな加点を見込めるように勉強しておけば、精神的に楽であることはもちろん、実際に合格への確率がグッとあがります。

 

筆者も英語に対してある程度の自信があったため、本番当日、数学や理科に集中することができたと思います。

東大英語で安定して7割とる対策法

以下、東大英語で7割(84点)以上を取るために必要な対策を解説していきたいと思います。しかし、あくまでも一般的な話をするので、この対策法を読んだ上で、それぞれ実践してみて自分なりの対策を考えることも必要です。

大問別対策法

問題数が多い東大英語においては、一問一問に対してその傾向をしっかりと理解することが求められます。人それぞれ得意・不得意を感じる問題はあると思いますが、筆者の経験を交えながら解説していきたいと思います。

要約対策

正直な話、筆者は英文要約が一番苦手でした。英文を「全部訳せ」といわれたほうがどれほど楽だろうと何度も嘆いていました。

 

というのも、要約問題において重要なのは与えられた文章のうち「どこを抜き出すか」が大切で、それには訓練が必要です。

 

東大英語の大問1は論説文がほとんどなので、論説文を素早く読む練習はもちろんですが、その上で文章におけるポイントに線を引くなどをして、解答する際に自分が要約しやすいようにしておくなどの工夫もこらすべきでしょう。

 

おそらく、最初のうちはどこを要約すればいいのかわからず、ほとんどに線を引いてしまう方も多いと思います(筆者自身もそうでした・・・)。しかし、数をこなすうちに印をつける場所は減っていくはずです。

 

厄介なのは、東大英語の要約問題で良質なものが過去問、あるいは少しばかり質は下がりますが大手予備校の模試の過去問集くらいしか同じ形式のものがないことです。

 

そこで過去問を消化したくない、もっとたくさん実践したいという方にオススメの対策法が、英語のジャーナルやコラム(アメリカやイギリスの大手新聞社)を読むということです。最近はインターネットで英語版の記事を簡単に読むことができます。長すぎないものを選び、それを日本語で簡潔にまとめる作業を繰り返すことは要約問題で確実に加点する練習になります。

 

そして最後にもう一つ、要約問題において重要なのはボキャブラリーです。

 

単語をニュアンスで理解していたとして「ここを要約するべきだ」と正しい箇所に下線を引くことまではできても、正確な意味を知っていなければ、すべてを日本語に訳すことができません。英語を読む練習ももちろん大切ですが、それと同時に単語力を身につけることも要約対策には必要です。

段落整序対策

段落整序の問題は、問題の英文がパッと見だと非常に長いため気が引ける方もいるかもしれませんが、そういう方はとくに、「段落整序の問題は問題文を全部読む必要はない」ということを覚えておいてください。

 

どういうことかを説明すると、まず各段落の最初の文と最後の文を読んでみてください。ほとんどの場合において「最初の段落」と「最後の段落」は明らかな場合が多いです。

 

次に文章に登場する固有名詞や繰り返されているキーワードを含む文章に注目してください。そうすると例えばbはcよりも絶対に前だ、eはaよりも先の文章だろう、などといった前後関係が理解できるでしょう。

 

そして、一度それらの情報を整理してから順番が定まらない段落をもう少し細かく読んでみるというプラクティカルな文章の読み方を心がけてみてください。

文補充

文補充の問題は、主観的には段落整序よりも難しいと思われます。

 

理由は難易度の変化が年度によって大きかったり、ダミーの選択肢が存在したりなど様々ですが、一番の敵は筆者にとっては焦りでした。段落整序を含め1Bの問題は東大英語の中では簡単な方、そしてあまり時間をかけてはいけないという認識が焦りを生んでしまいます。

 

焦れば焦るほど上で説明したような実践的な英文の読み方ができなくなってしまい難しく感じてしまうのです。

 

「1Bの問題に時間をかけてはいけない」という東大受験生の間にまことしやかに囁かれている噂は捨ててしまいましょう。配点は要約問題と同じ10点なんです。この問題に20分も使ってしまうと時間が足りなくなってしまいますが、焦らないことは常に心がけてください

 

また要約問題同様、1B対策も良質な問題は過去問くらいに限られているので、適宜過去問を解いてみながら形式に慣れてください。

英作文・自由英作文

自由英作文は「いかに文法的な間違いをしないか」ということを心がけてください。

 

「自分の本当に書きたいこと」を書くのではなく、「自分が書きやすいこと」を書いた方がいいというのが受験的なテクニックだと言えるでしょう。そのためには基礎的な文法知識を固めておくことはもちろんのこと、ボキャブラリーを増やしておくことは不可欠です。

 

そしてもう一つ重要なのは、添削です。自分で書いた英語を自分で採点するというのはなかなか難しいです。そういう意味で学校や塾の英語の先生などに相談し、みなさんが書いた英作文を添削してもらうのが良いでしょう。

 

一方で、ここ数年出題されている和文英訳の問題は「自分が書きたいこと」も「自分が書きやすいこと」も書くわけには行きません。さらに東大英語の問題は抽象的な日本語が与えられるので、直訳することができない点が難しいと感じるでしょう。

 

例えば、2020年の問題では「まゆつばもの」という非常に日本語的な言葉を英語に訳すことが求められました。和英辞典の「眉唾物」の項目に載っているような英語の表現を知らない場合「まゆつばもの」という日本語を「真偽のほどはわからない」という意味の段階へ解体し英語に訳すことになります。

 

そうなると比較的自由英作にも近いと言えます。直接的な表現がわからなくても自分なりの表現を恐れずにしてみてください。白紙だと点数はもらえません。

 

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リスニング

東大リスニングは前述の通り、テスト開始の45分後から始まります。前半で思うように解答が進まなくても、放送が開始される前までにリスニングの問題文はしっかり読んでおきましょう。また一回目に聞き取ることができなくても二回目もあるので焦らないでください。

 

リスニング対策は言ってしまえば、どれほど英語に耳を慣らすかだと思います。東大英語においては配点が高いリスニング問題で正答率を上げることが、全体で7割以上とるためには大切になってきます。

 

こちらの記事に東大英語のリスニング対策に特化した記事があるのでぜひ参考にしてください。

 

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文法・正誤問題

文法問題は最も時間がかからず最も配点が低い問題だと言えるでしょう。

 

なぜなら正しい文法知識を知っているかどうかだけで決まるからです。

 

基礎知識を文法書で覚えた後は、過去問や模試を参考にして「よくあるひっかけ問題」などに注意するようにしましょう。

 

配点は5点なのでこのうち3問程度は平均して正解するのが望ましいです。別の言い方をすれば、ここで3問は正解できる程度の文法力は必要だとも言えます。

 

つまり、文法問題だけでなく英作などでも高得点を取るために文法を身につけておけば、自然と3〜5点は得点できるでしょう。

和訳

和訳のために一番必要なのはボキャブラリーです

 

単語帳・イディオム帳を駆使して受験までにできる限り覚えている英単語数を増やしましょう。また難解な英文の構文を理解するためには、文法の知識も不可欠です。

 

このように、和訳の問題は「英語」という教科においておこなう勉強を最大限求められます

 

東大英語の和訳問題が簡単にできるようになれば、自然と他の問題でも点数が稼げるでしょう。しかし、ここでは勉強してもなお、本番わからない箇所があった時に焦ることがないような少し狡猾な方法を書いておきます。

 

和訳問題において、できるだけ失点しないようにするコツは、文章のニュアンスを絶対に間違えないということです。

 

東大英語における和訳問題は長文の中の下線部を訳せ、というスタイルです。すなわち、この長文の意味をきちんと理解しておけば、一つや二つ下線部の単語の意味がわからなくても「大きく外すことはない」と考えてください。

 

文章自体は特別難しいことについて論じているわけでは決してありません。下線部だけでなく全体を丁寧に読んで、その方向性を理解した上で解答するように心がけてください。

長文

東大英語の最後の大問である長文読解はそもそも文章自体が非常に長いです。さらに受験英語や教科書で習うような論説文ではなく物語形式のものやエッセイであることがほとんどです。

 

まず問題を初めてみた人は「ただでさえ時間がないのに、こんな長いものを読まされるのか・・・」と辟易してしまうかもしれません。また、論説文を読むことばかり練習していた人は調子が違う文章に戸惑うかもしれません。

 

東大英語の長文読解で高得点を取るためには、論説文で必要になる英単語とは違う、どちらかと言えば口語的なイディオムなどの英語表現を覚えておかなくてはなりません。逆にそのような物語形式やエッセイに使われる表現に戸惑わなくなってしまえば、内容があまり興味深くないものが多い論説文よりも読むスピードは上がるはずです。

 

どうしても長文問題が苦手という人は、直前期より前の少し時間が取れる時に英語の小説に触れてみてもいいかもしれません。長い英語を読むことへの嫌悪感が消えますよ。

 

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大きな本屋さんの洋書コーナーに行けば、有名な本の帯に「TOEIC何点程度」や「英検何級程度」と親切に書いてくれています。何冊か手に取ってみて自分のレベルにあったものを選んでみるといいかと思います。

 

また、日本語で読んだことのある本の原書なら内容は理解できるし、「英語のこの表現は日本語ではこういう意味なのか」と紐づけルことができるのでいい勉強になるはずです。

大問を解く順番

はじめに東大英語における「難しさ」は膨大な処理能力が問われることだと言いました。「時間が足りない!」「終わらない!」という人のために筆者が受験生時代、実際に問題に取り組んでいた順番を具体的に解説したいと思います。

 

筆者が取り組んでいた順番は、

要約(1A)→ 英作文(2)→ リスニング30分 → 和訳(4B)→ 長文読解(5)→ 段落整序・文補充(1B)→ 文法問題(4B)

という順番でした。

 

細かな順番は人によって変わるかもしれませんが、鉄則として頭に入れておくべきは、

時間がかかるものから解いていくということ

そしてもう一つは、

テストが開始した瞬間にすべての問題に目を通しておくということです。

 

筆者は要約問題が一番時間のいる問題だと自分で考えていたので、要約から取り組んでいました。次に英作文に取り組んだのですが、その理由は途中でリスニングが始まっても一回置いておくことができるからです。

 

英作文以外の問題は長文を読まなくてはいけないので、途中で切り上げると再び取り組む際にもう一度文章を読み直さないといけなることが多々あり(少なくとも筆者はそうでした)、リスニングの直前にやるのはなかなか難しいんです。

 

そして1Bと4Bという他に比べて時間がかからない問題は最後にまわしていました。というのも、この二つに時間をかけてはいけないという噂を逆手に取って、必然的に時間が残っていない状況でこれらの問題に取り組むという作戦にしていたからです。

 

さらに、これらの問題は、例えば英作文がリスニング放送の始まるよりも早く終わった時や、リスニングを1回目で理解して二回目の放送をあまり聞かなくていい時など、間に挿しこみやすいからです。

 

以上が筆者の実際に使っていた順番ですが、それと同時に、不安な方は一つの問題にどれだけ時間をかけられるかも決めておいた方が良いかと思います。

 

例えば、はじめにすべての問題に目を通すのに3分、要約に20分、英作に20分、リスニングの問題を読むのに2分、和訳20分、長文15分、段落整序・文補充と文法問題が5分ずつという具合です。

 

1、2分はどうしても前後すると思います。その際には柔軟に対応することが、求められ、その柔軟さは過去問などを解いていくうちに身についていくものですが、このように時間配分を決めておくと一つ一つの問題に集中して取り組めます。

 

また、タイムスケジュールを組んでおけば、時間がかかりすぎているなと思うときに思い切って次の問題に移る勇気もわくと思います。

どうしても時間が足りない人へ

ここでは、東大英語の模試や過去問を解く際にどうしても時間が足りない人向きのアドバイスをしたいと思います。

 

まず、第一に心しておくべきことは、普通の受験生にとって東大英語は「終わらない」テストだということです。その中でどれだけ取れる問題を取っていくかというゲームだと考えてください。

 

自分なりの時間配分を作るのも、常に難しい問題を「捨てる」ための準備だと捉えても良いでしょう。英語の問題は数学とは違い、考えれば考えるほどわかるようになるものではありません。知らない英単語や文法は、考えても思いつかないんです

 

ですから、例えば配点が低く、相対的にかけられる時間が短い4Bの文法問題などは捨ててしまってもいいと気楽に構えてください。

 

これらはすべて焦らないための心構えです。「時間が足りない」「終わらない」と焦るのではなく、自分できめた時間が許す限りは腰を据えて取り組みましょう。

 

仮にテスト残り時間10分で1Bの段落整序と4Bの文法問題が残っているとしましょう。その時に文法問題が残っているのだからと焦るのではなく、段落整序が時間をかければ全問正解できそうならそこに残りの時間をすべてかけてしまうくらいの気持ちで良いと思います。

 

本番どうしても時間が足りないと感じた人は、「4Bは最悪捨てられる」「記号だから一瞬で解答欄を埋めることはできる」と思い出してください。

塾・予備校に通うか迷っている人へ

東大受験に特化した塾や予備校は世の中にたくさんありますが、そこに通うか迷っている方に言っておくべきことは、英語は基本的には一人でやる勉強だということです。

 

英作文の添削だけはどうしても他人に頼るしかないところはありますが、それ以外は独学でもできることが多いです。例えば英単語や文法の勉強は問題集とにらめっこするしかありませんし、和訳や長文も数をこなすしか実力をあげる手立てはありません。

 

自分で実力を上げる努力をしたのに加えて、どうしても演習量が足りないという方は塾や予備校の問題集をゲットしてもいいかもしれません。

 

しかし、それも最終的には自分がどれだけこなすかというのがポイントになります。筆者は受験生時代、英語は基本的に独学でやって、直前期だけ友達に頼んで塾の演習問題を一緒に解かせてもらいました。

東大英語対策でオススメの参考書

この章では、筆者が実際に使っていた参考書を分野別にそれぞれ載せておきたいと思います。ぜひ参考にしてください。

英単語帳

 

英単語帳として一番有名な『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』(KADOKAWA)はもっておくべきでしょう。おそらく8割近い東大受験生がもっているのではないのでしょうか。すごい人はこの単語帳を5周くらいしていると思います。

 

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それに加えて、自分オリジナルの単語帳も作っておくべきでしょう。過去問を解いた際や、要約対策としてあげた英語のジャーナルを読んだ際に自分がわからなかった単語や熟語を調べて書いておくまとめノートを作るといいでしょう。

 

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また、わからない英単語を調べるための辞書としてぜひオススメしたいのがKODという研究社のオンラインディクショナリーです。

 

インターネットに繋ぐ必要があるのでパソコンやスマートフォンを持っていない方は使えませんが、英和・和英ともに数種類、さらに英和活用辞典まであるので英作文をする際に、正しい前置詞などが簡単に調べることができます。

 

電子辞書や紙の辞書で自分が調べたい単語・熟語があまり出てこない方にオススメです。KODで出てこない英語は少なくとも受験レベルではないと思います。

文法書

 

筆者は文法書として『英文法・語法Vintage』(いいずな書店)を使用していました。少なくとも3周はしたように思います。

 

『Vintage』はそこまで難しくないのですが、この本に載っている知識を固めておけば東大受験でもしっかり戦えます。文法は基礎が大切なので、繰り返し問題集を解くようにしていました。

 

その上で、どうしても不安な文法箇所は『表現のための実践ロイヤル英文法』(旺文社)など細やかに解説しているものを適宜参照するといいかと思います。

英作文

 

英作文の問題集として一番オススメしたいのは『基礎 英作文問題精講』(旺文社)です。

 

基礎と書いていますが全然基礎的ではありません。実際の入試問題が載っており、傾向が知れる上に、和文英訳から自由英作まで取り組むことができます。

 

解説もしっかりしているので独学で勉強する際にも非常に助けになります。

リスニング

リスニングは自分のレベルにあったものから始めて、レベルが上がるごとに少しずつ難しいものへと変えていけばいいと思います。

 

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

 

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和訳・英文解釈

英文解釈は基本的に単語と文法の基礎がある程度固まってから始めた方がいいと思います。その上で、わからない単語はさらにインプットしていくことが一番効率のいい勉強法かと思います。

 

英文解釈の参考書として筆者や筆者の友人が使っていたのは『ポレポレ英文読解プロセス50――代々木ゼミ方式』(代々木ライブラリー)です。

 

 

どのように英語を精読すればいいかを解説してくれています。複雑な文構造の把握をする助けになりますよ。

長文

 

長文読解の参考書としては、英作文の問題集として勧めた旺文社の『問題精講』シリーズの一つである『基礎 英語長文問題精講』(旺文社)です。

 

『英作文』の方と同じく実際の入試問題をもとに解説してくれているので実践的な練習には非常に役立ちます

 

また、長文問題の対策の項目で述べたように、時間がある人は英語で書かれた本を手に取ってみて長文に慣れる練習をしてもいいでしょう。その際もわからない単語は調べるようにしてみてください。

過去問

 

過去問は赤本の『東大の英語25カ年』(教学社)を使っていました。

 

過去問は貴重なので、自分の実力が固まっていない段階であまり消費しないようにした方が良いかもしれません。

 

夏休みなどに1、2年試してみて実力をはかったあと、なるべく秋以降に実際と同じ形式で取り組むのがオススメです。25年分の過去問を解き終わるとなかなか達成感があります。

まとめ

今までのことを一言でまとめると「英単語・文法」は大事であるということと、本番で時間が足りなくても「絶対に焦らない」ということです。

「英単語・文法」はバットとグローブみたいなものです。無いと始まりません。

 

そして「絶対に焦らない」という心がけは終わらない東大英語において安定して高得点を取るために必要な安定したメンタルを支えてくれます。

 


 

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